内野守備の極意は「動ける姿勢」を作ること。三角形の法則、ショートバウンド処理、ハンドリング技術、グラブワーク、ステップワークをバイオメカニクスで解説。AI動画解析で守備力を数値化・改善。
- ✓三角形の法則で捕球ポイントを最適化
- ✓ショートバウンド処理の極意
- ✓ハンドリング(グラブ捌き)技術
- ✓ステップワークとスローイング
- ✓AI動画解析で守備力を数値化
「腰を落とせ」と言われて足が動かなくなっていませんか?内野守備の極意は、固定することではなく「動ける姿勢」を作ることです。この記事では、ショートバウンド処理からスローイングまで、守備率10割を目指すハンドリング理論を完全解説します。
「腰を落とせ」の呪縛を解く
❌ 間違った「腰を落とす」
日本の野球指導で繰り返される「腰を落とせ」。これを真に受けすぎて、膝を深く曲げ、ドッシリと構えてしまうと、瞬発力が失われ、イレギュラーバウンドに対応できなくなります。
✅ 正しい「パワーポジション」
名手と呼ばれる内野手は、腰は落としていますが、重心は浮いているような「いつでも動ける姿勢(Power Position)」を保っています。
- 膝は軽く曲げる(90度まで曲げない)
- かかとは少し浮かせる
- 重心は母指球(つま先寄り)に
- 背中は丸めすぎず、やや前傾
1. 捕球の幾何学:三角形の法則
なぜ「左足の前で捕れ」と言われるのか
正三角形の法則
両足と捕球ポイントを結んだ線が「正三角形」を作るとき、最もハンドリング(グラブ捌き)の自由度が高くなります。
- 足の間(懐)に入りすぎ:窮屈でグラブが動かせない。イレギュラーしたら終わり。
- 遠すぎ:体勢が崩れる。
- 正三角形の頂点(左足前方):目とグラブの距離が適切で、バウンドが見やすく、グラブを自由に操作できる。
ポジション別の捕球位置
⚾ ポジション別の基本
| ポジション | 捕球位置 | 理由 |
|---|---|---|
| ショート | 左足のやや前方 | スローイングまでの動きが最速 |
| セカンド | 体の正面〜やや右 | 一塁への送球が逆回り |
| サード | 体の正面〜やや左 | 打球が速い、捕れるところで捕る |
| ファースト | 体の正面 | 送球を受けるのが主な仕事 |
2. バウンド合わせの極意:ショートバウンド
3つのバウンドタイミング
⚡ バウンドのタイミング
ボールが地面から跳ね上がった直後。上がり際で勢いがない。
ボールが落ちてきて地面につく直前。落下点が予測しやすい。
ボールの頂点から落ちてくるところ。変化しやすく、最悪のタイミング。
「バウンドを殺す」とは
能動的なバウンド合わせ
うまい選手は、待ってハーフバウンドにするのではなく、自ら前に出てショートバウンドを作りに行きます。
これを「バウンドを殺す」と言います。
- 打球の軌道を予測
- バウンドの回数を計算
- 前に出てショートバウンドで捕る or 下がってロングバウンドで捕る
3. ハンドリング(グラブ捌き)技術
グラブの出し方
🧤 グラブワークの基本
上から被せるとイレギュラーに対応できない。下から「すくい上げる」イメージ。
右手は添えるだけ。握り替えをスムーズにするため。
腕を伸ばしすぎるとグラブの操作性が落ちる。
グラブに入る瞬間まで目を離さない。頭を下げない。
逆シングル
↗️ 逆シングルのポイント
正面に回り込む時間がない時。グラブ側に飛んできた打球。
打球方向に足を伸ばし、体を開いてグラブを出す。
体勢が崩れやすいので、すぐに体を起こしてスローイング体勢を作る。
4. ステップワークとスローイング
捕球からスローイングまで
⚡ 一連の動作
捕ってから動き出すのでは遅い。捕る動作と送球準備を同時に行う。
捕球位置からお腹の前まで。ここで握り替え。
肘を上げてトップを作る。ここまでを0.6秒以内に。
送球先に向かって左足を踏み出し、スローイング。
5. 守備練習ドリル
🏋️ 守備力向上ドリル
素手でゴロをキャッチ。グラブに頼らず、手で「吸収」する感覚を養う。
パートナーに手前でバウンドするゴロを投げてもらう。ショートで捕る練習。
壁に向かってゴロを投げ、跳ね返りを捕って握り替え→スロー。10回×3セット。
ラダーを使って足を細かく動かす練習。反応速度と足のさばきを向上。
複数人でゴロを連続で打つ or 投げる。休む間もなく捕り続ける。
AI解析で守備力を数値化
👁️ 視線安定度
- ・捕球動作中の頭の上下動をチェック
- ・プロは膝を使っても頭の高さが変わらない
- ・目線が一定=バウンドが止まって見える
⚡ ハンドリング速度
- ・捕球(Contact)からトップ(Set)までの時間
- ・0.6秒以内のスムーズな持ち替えを目指す
FAQ:内野守備に関するよくある質問
まとめ
守備は「準備」が10割
- 1. 動ける姿勢(パワーポジション)を作る
- 2. 三角形の頂点で捕球する
- 3. ショートバウンドを自分から作りに行く
- 4. グラブは下から出す
- 5. 捕球と送球準備を同時に行う
バウンドが合わないのは、運が悪いのではありません。準備(ステップ)が遅れて、難しいバウンドを選ばされているのです。AI解析で自分の最初の一歩の遅れや、視線のブレを自覚し、能動的に「捕りやすいバウンド」を作りに行く攻撃的な守備を身につけましょう。
📅 最終更新: 2026年2月 | 記事の内容は定期的に見直しています




