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サッカー1対1で抜かれない守備のコツ|「飛び込まない」が鉄則

2026.02.17
サッカー1対1で抜かれない守備のコツ|「飛び込まない」が鉄則

足が遅くても、身体が小さくても、1対1で勝てます。重要なのは間合い(ワンアーム・ディスタンス1.5m)と半身の誘導。相手の重心を見抜き、ミスを誘発してボールを奪うディフェンス理論と段階的な練習ドリルを解説。

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この記事は「サッカー練習ガイド」の一部です

1対1のディフェンスは守備の最も基本的かつ重要な技術です。この記事は、サッカーの全技術を網羅した完全ガイドの詳細記事です。

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📌 この記事の結論

1対1の守備で最も重要なのは「飛び込まないこと」です。調査データによると、飛び込みディフェンスでボールを奪える確率はわずか30%。一方、ジョッキー(相手の動きに合わせてステイする技術)で対応した場合のボール奪取率は65%以上に上昇します。本記事では、間合い管理、半身の誘導、ボール奪取のタイミングという3つの原則と、段階的な5つの練習ドリルを解説します。

1対1の守備とは:「奪う」のではなく「ミスを誘う」技術

1対1の守備(ディフェンス)とは、ボールを持った相手に対して自分一人で対峙し、相手の自由を奪ってボールを回収する技術を指す。ここで重要なのは、「自分からボールを奪いに行く」のではなく、「相手がミスをする状況を作り出す」という考え方である。

なぜ飛び込むと抜かれるのか

守備の対応ボール奪取率抜かれた場合のリスク味方の対応しやすさ
飛び込みタックル約30%極大(完全に入れ替わられる)低い(カバーが間に合わない)
ジョッキー+誘導約65%小(遅延させることで味方が戻れる)高い(時間を稼げる)
身体を入れてのインターセプト約80%最小(相手の前に入っている)高い(そもそもほぼ成功する)

つまり、飛び込みは「ギャンブル」であり、70%の確率で抜かれる。対して、ジョッキーで我慢しながら誘導し、相手がタッチを大きくした瞬間やパスコースに出そうとした瞬間にインターセプトする方が、圧倒的に成功率が高い。


原則①:ジョッキー(ステイ)——我慢が武器になる

ジョッキーとは、相手の動きに合わせてバックステップやサイドステップを使い、一定の距離を保ちながら併走する守備テクニックを指す。騎手(ジョッキー)が馬をコントロールするように、相手をコントロールするという意味が込められている。

ジョッキーの構え方

  1. 半身(はんみ): 両足を揃えず、片足を引いて斜め45度に構える
  2. 膝: 軽く曲げ、いつでも方向転換できる準備をする
  3. 重心: 母指球(つま先寄り)に乗せる。踵に体重を乗せると反応が0.2秒遅れる
  4. 腕: 両腕を広げて相手のコースを制限する(ただしファウルにならないよう触れない)
  5. 目線: ボールではなく相手の「おへそ(腰)」を見る
  6. 声: 「まだいかない」と自分に言い聞かせる(メンタルコントロール)

なぜ「おへそ」を見るのか? ボールや足元を見ると、フェイントに引っかかる。人間の体は腰が向いている方向にしか進めない。つまり、おへそが向いている方向が「本当の進行方向」であり、足元のフェイクに惑わされなくなる。


原則②:ワンアーム・ディスタンス(1.5m)——間合いの黄金比

ワンアーム・ディスタンスとは、手を伸ばしてギリギリ届かない距離(約1.5m)を保つことを指す。この距離が1対1の守備における「黄金比」であり、近すぎても遠すぎてもいけない。

間合い問題点結果
近すぎる(0.5m以下)スピードの差でかわされる。フェイントに反応できない入れ替わられて一発アウト
適正(1〜1.5m)相手のフェイントに対応でき、かつボールに手が届くタッチが大きくなった瞬間にカットできる
遠すぎる(2m以上)パスやシュートを自由に打たれるプレッシャーがかからず相手が余裕を持つ

原則③:半身の誘導——罠を仕掛ける

半身の誘導とは、正面で構えるのではなく斜め45度に体を開き、相手の進路を「片方」に制限することを指す。これは「こっちは行かせない、こっちは通っていいよ」というメッセージを体で示す技術である。

誘導の基本ルール

状況切る方向(通さない)追い込む方向理由
サイドでの1対1中央(ゴール方向)サイドライン側中央を切れば危険なシュートやパスを防げる
中央での1対1利き足側逆足側逆足に追い込めば精度が落ちる
カウンター対応ゴール方向横方向遅延させて味方の戻りを待つ

Good/Bad詳細比較:抜かれる守備と抜かれない守備

項目❌ Bad(抜かれる守備)✅ Good(抜かれない守備)なぜ差が出るか
最初の対応ボールに突っ込む(飛び込む)ステイして相手の動きを見る飛び込むと入れ替わられるリスクが3倍
体の向き正面で両足が揃っている半身で片足を引いて斜めに構える正面だと左右どちらにも行かれる
目線ボールだけを見る相手のおへそ(重心)を見るボールの動きはフェイク、重心は嘘をつかない
間合い近すぎるor遠すぎるワンアーム(約1.5m)を一定に保つ近すぎるとスピード負け、遠すぎると自由に打たれる
意識「ボールを奪おう」「相手を外へ追い込もう」奪う意識は焦りを生み飛び込みに繋がる

練習ドリル5選:段階的にレベルアップ

ドリル①: ミラーステップ(反応速度)

  • 目的: 相手の動きにリアクションし、間合いを保ちながらサイドステップ・バックステップを行う基礎
  • 数値: 30秒 × 5セット、セット間休憩30秒。パートナーとの距離1.5m
  • よくある間違い: 足がクロスする → サイドステップは足を交差させず横に滑るように
  • 難易度: ★☆☆(初級)
  • コーチングポイント: 「相手のおへそから目を離すな」

手順:

  1. パートナーと向かい合い、1.5mの距離を保つ
  2. パートナーが左右・前後にランダムに動く
  3. 守備側がミラーのように同じ方向にステップし、距離を1.5mに保ち続ける
  4. 足が交差していないか、距離が開いていないかをチェック

ドリル②: コーンジョッキー(間合い維持)

  • 目的: 相手をサイドに追いやりながら一定の間合いを維持する技術
  • 数値: 1セット8本 × 3セット、セット間休憩60秒。コーンで5m四方のエリアを作る
  • よくある間違い: 相手を見失ってボールを見てしまう → 「おへそを見続ける」を徹底
  • 難易度: ★★☆(中級)
  • コーチングポイント: 「サイドラインがない時は、コーンを『ライン』に見立てて追い込む」

手順:

  1. 5m四方のエリア内で、攻撃側がボールを持ってドリブルで突破を試みる
  2. 守備側は飛び込まず、半身の構えでサイド(コーン側)に追い込む
  3. 攻撃はエリア外に出たらアウト、守備はボールを奪うか外に追い出せば勝ち
  4. 守備が飛び込んで抜かれたらペナルティ(腕立て5回など)

ドリル③: 1対1ガチンコ実戦(判断力)

  • 目的: 実戦に近い状況でジョッキー→誘導→ボール奪取の流れを実践する
  • 数値: 1セット10本 × 2セット、セット間休憩90秒。20m×15mのエリア
  • よくある間違い: 慌ててボールを取りにいく → 「3歩以上ジョッキーしてからボールに寄る」ルールを設ける
  • 難易度: ★★★(上級)
  • コーチングポイント: 「相手のタッチが大きくなった瞬間だけGO。それ以外はステイ」

手順:

  1. 攻撃側はドリブルでゴール(コーン)を突破する
  2. 守備側はジョッキーで対応し、ボールを奪うかラインの外に追い出す
  3. 守備側は「最低3歩のジョッキー」をしてからインターセプトに行く
  4. 成功率70%以上で合格

ドリル④: スピード対応ドリル(カウンター守備)

  • 目的: 相手がスピードに乗って突っ込んできた場合のリトリート(後退)守備を学ぶ
  • 数値: 1セット5本 × 3セット、セット間休憩45秒。25mの直線コース
  • よくある間違い: 正面で止まって当たろうとする → 下がりながらスピードを合わせ、コースを限定する
  • 難易度: ★★★(上級)
  • コーチングポイント: 「絶対に振り向かない。バックステップで相手を視界に入れ続ける」

手順:

  1. 攻撃側がハーフラインから全力ドリブルで突進する
  2. 守備側は3m前方から後ろに走りながら対応する
  3. 正面で止まらず、角度をつけてサイドに追い込む
  4. 味方の戻りをイメージし「遅延させる」意識を持つ

ドリル⑤: フェイント見極めドリル(眼力)

  • 目的: ボールの動きではなく、相手の重心(おへそ)を見抜いてフェイントに引っかからない眼を作る
  • 数値: 1セット10本 × 2セット、セット間休憩60秒。5m対面
  • よくある間違い: つい足元のボールを見てしまう → 「おへそだけ見る」を声に出しながら練習
  • 難易度: ★★★★(上級)
  • コーチングポイント: 「おへそが横を向いたら確信を持って寄せろ。上半身だけのフェイクは無視」

手順:

  1. パートナーがボール有りでフェイント→ドリブルを繰り返す
  2. 守備側は「おへその向き」だけを見て対応する(足元を見ない)
  3. フェイントに引っかかった回数を記録する
  4. 10本中8本以上正しく対応できれば合格

実践プラン:日別の練習メニュー

⏱️ 15分コース(ウォームアップ後)

順番ドリル時間セット
1ミラーステップ5分30秒×5セット
2コーンジョッキー10分8本×2セット

⏱️ 30分コース(守備練習時間)

順番ドリル時間セット
1ミラーステップ5分30秒×5セット
2コーンジョッキー8分8本×2セット
31対1ガチンコ実戦12分10本×2セット
4フェイント見極め5分10本×1セット

⏱️ 60分コース(守備強化日)

順番ドリル時間セット
1ミラーステップ5分30秒×5セット
2コーンジョッキー10分8本×3セット
31対1ガチンコ実戦15分10本×2セット
4スピード対応ドリル10分5本×3セット
5フェイント見極め10分10本×2セット
6動画撮影+AI分析10分1対1の動画を撮影しポジショニングを確認

FAQ:1対1の守備に関するよくある質問

Q
相手がスピードに乗って突っ込んできたらどうすればいいですか?
正面衝突を避け、「リトリート(後退)」しながら対応します。自分も同じ速度で下がりながら、角度をつけてサイドに追い込みます。スピードに乗った相手に正面から飛び込むのは最も危険な対応です。ドリル④のスピード対応ドリルで「下がりながら守る」技術を身につけましょう。
Q
フェイントにすぐ引っかかってしまいます。どうすれば見破れますか?
ボールではなく、相手の「おへそ(腰の中心)」を見る習慣をつけましょう。人間の体は重心が向いている方向にしか進めません。足元のボールや上半身のフェイクは自由に動かせますが、おへそ(重心)は嘘をつけません。おへそが横を向いた瞬間が「本当の進行方向」であり、フェイントでは重心が動かないため見破ることができます。
Q
身体が小さくて当たり負けします。どうすればいいですか?
無理に身体をぶつける必要はありません。コツは、相手がボールを蹴り出した瞬間(ボールが足から離れた瞬間)に素早く身体を「割り込ませる」ことです。相手とボールの間に自分の体を入れれば、体格差は関係なくなります。フィジカルコンタクトよりも「コースに先に入る」技術を磨きましょう。
Q
「半身」の向きはどちらが正解ですか?
基本的には「ピッチの中央側」を切り(体で塞ぎ)、「サイドライン側」へ誘導するように構えます。外に追いやれば相手のシュートコースやパスコースが狭まり、さらにサイドラインが「もう一人のDF」として機能するからです。中央での1対1の場合は、相手の利き足側を切り、逆足側に追い込みましょう。
Q
1対1の守備練習は一人でもできますか?
ステップワーク(サイドステップ、バックステップ)の練習は一人でも可能です。コーンを5m四方に設置し、コーンの間をサイドステップで移動するドリルを30秒×5セット行うだけで、守備時のフットワークが大幅に改善します。また、AIスポーツトレーナーアプリで自分の守備動画を撮影し、「重心の高さ」「体の向き」「間合い」を客観的に確認することも効果的です。
Q
スライディングタックルはいつ使うべきですか?
スライディングタックルは「最終手段」です。使うべき場面は①味方のカバーがあり、失敗しても次の守備者がいる場合②相手がシュート体勢に入り止めないと失点する場面③相手のタッチが大きく確実にボールだけに触れる場面の3つに限定されます。それ以外の場面ではジョッキーで対応する方が安全です。

まとめ:守備力を上げる3つのアクション

  1. 今日: 次の練習で「飛び込まない」と決め、ジョッキーの構え(半身+おへそを見る)を試す
  2. 今週: ミラーステップドリル(30秒×5セット)をウォームアップに取り入れ、間合い維持のフットワークを鍛える
  3. 2週間後: 1対1のガチンコドリルで「3歩ジョッキーしてからGO」のルールを徹底し、ボール奪取率70%以上を目指す

📅 最終更新: 2026年2月 | 記事の内容は定期的に見直しています

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