ドラゴンズジュニアのセレクションを公式情報から解説。2026年の一次180秒動画選考とヒマラヤ店舗測定(球速100km/h・スイング115km/h)の2ルート、二次・最終の実技選考、応募条件、次年度に向けた準備を整理します。
この記事の要点
- 2026年度は一次180秒動画審査とヒマラヤ店舗測定の2ルート選考を採用
- 店舗測定ルートでは球速100km/h以上またはスイング115km/h以上の基準を設定
- 動画・測定いずれのルート通過後も二次以降の対面実技と面接への対策が必須
中日ドラゴンズジュニアの2026年度セレクションは、前年までのWeb書類選考から大きく変わり、一次に180秒の動画選考が導入されました。もう一つの一次経路として、ヒマラヤ店舗のピッチング&スイングスピードコンテストもあり、両方へ参加することも可能でした。
動画は「投球・打撃だけ」ではありません。共通のキャッチボール、内野守備、外野守備、3mのリードからの盗塁、打撃、自己PRに、投手は投球、捕手は二塁送球を加えます。一次通過後も、測定、シートノック、シート打撃、ゲーム、面接、肩肘検診まで続きます。
情報確認日:2026年8月23日
2026年度の募集・選考は終了しています。2027年度に書類・動画・測定の構成が変わる可能性があるため、中日ドラゴンズとNPBの最新要項を優先してください。
2026年度の選考フロー:一次から最終まで
| 段階 | 日時・場所 | 公開された内容 | 準備の中心 |
|---|---|---|---|
| 一次A | 6月1〜22日・オンライン | 8項目、180秒以内の動画 | 秒数、画角、球数、容量、送信 |
| 一次B | 6月19日〜7月19日・指定ヒマラヤ店舗 | 球速・スイングスピード測定 | 両基準を同日に再現 |
| 二次 | 8月5日・岡崎中央総合公園 | マシン打撃、シートノック、投球、測定 | 少ない試技で基本動作を再現 |
| 三次 | 8月12日・同公園 | シートバッティング | 投手・守備・走者への対応 |
| 最終1 | 8月19日8:30〜13:00予定・同公園 | ゲーム形式 | 状況判断、役割、切り替え |
| 最終2 | 8月22日・球団事務所 | 面接・肩肘検診 | 活動条件と健康状態を正直に確認 |
2026年度は16人を選出しました。一次結果は7月末ごろに登録住所へ郵送。最終のゲームと面接・検診は日と場所が異なります。二次以降の日程が毎週続くため、一次合格後に実技を作り始めるのでは間に合いません。
2026年度の応募条件と2つの一次経路
球団公式が示した参加条件は次の通りです。
- 小学6年生の男女(硬式・軟式を問わない)
- 所属チームの監督または代表者の推薦・承認を得ている
- 申込フォームに記入漏れがなく、推薦を確認できる
- 選考基準・結果を球団へ一任し、非公開内容や合否理由を問い合わせない
- 9〜12月の土日祝にジュニア活動を優先できる
- 12月下旬の本大会へ参加できる
- スポーツ保険へ加入している
チームから連絡がないまま複数選手が申し込んだ場合、動画選考で落選となる可能性が明記されています。個人で動画を完成させる前に、指導者へ相談して推薦の確認方法をそろえます。
動画経路のクリア条件
NPBのデジタルチャレンジでは、次のいずれかをクリア条件として示しました。
- 球速100km/h以上
- スイングスピード115以上
- 特筆すべき技能(打率5割以上、完封を複数回達成した等)
「特筆技能」は例示であり、自己申告だけで合格する意味ではありません。大会記録や所属チームで確認できる材料を整理し、自己PR動画では具体的に説明します。
ヒマラヤ経路は2つの基準を両方超える
ヒマラヤの一次選考は基準が異なり、ピッチングスピード100km/hとスイングスピード115の両方を超えると一次合格です。どちらか片方だけでは、この経路の合格条件を満たしません。
合格証のQRコードから7月21日23:59までに二次へ申し込む必要があります。店舗で数値を出しただけでは二次参加が確定しない点に注意します。
一次動画は180秒:ポジション別の時間配分
動画は180秒以内、最大500MB。形式はmov / mp4 / mpeg4 / avi / wmv / mpeg / mpg / 3gpp / 3gpです。BGMや指定外の映像は送らず、縦横混在を避けて横向き画面で書き出します。
| 項目 | 投手 | 野手 | 捕手 | 公式の撮影指定 |
|---|---|---|---|---|
| キャッチボール | 約20秒 | 約20秒 | 約20秒 | 全身を横・後ろから、3球連続 |
| 内野守備 | 約20秒 | 約20秒 | 約20秒 | 遊撃から一塁、捕球〜送球を一塁後方から |
| 外野守備 | 約20秒 | 約20秒 | 約20秒 | ゴロとフライ、捕球〜送球 |
| 盗塁 | 約20秒 | 約20秒 | 約20秒 | 3mリードからスライディング、二塁斜め後方 |
| 投球 | 約40秒 | ― | ― | 投手後方と捕手後方から全身 |
| 二塁送球 | ― | ― | 約40秒 | ホームベース斜め後方 |
| 打撃 | 約40秒 | 約40秒 | 約40秒 | 打者斜め後方、全身を3球連続 |
| 自己PR | 約20秒 | 約20秒 | 約20秒 | 20秒以内でアピールポイント |
| 合計 | 180秒以内 | 140秒目安 | 180秒以内 | 上限を超えない |
野手は内野・外野を問わず、キャッチボール、内野、外野、盗塁、打撃、自己PRをすべて撮ります。野手の公式目安合計は140秒なので、無理に180秒まで引き伸ばす必要はありません。
8項目の画角・球数・一連動作
1. キャッチボール
対象選手の全身が入るよう横または後方から撮り、3球を連続で残します。投げる場面だけでなく、捕球、握り替え、足運び、相手へ届くまでが必要です。
2. 内野守備
遊撃から一塁への送球を、一塁手の後ろから撮ります。捕球だけを大きく追わず、打球への一歩目、捕球位置、握り替え、送球、一塁手までを同じ画面に入れます。
3. 外野守備
ゴロ捕球とフライ捕球の両方から送球までを撮ります。正面の成功だけでなく、落下点へ入る動きと捕球後の足の運びが見える距離を確保します。
4. 盗塁
リード幅は3m。リードからスライディングまでを、二塁ベース斜め後方から撮ります。スタート直後だけで画面外へ出ないよう、一塁寄りまで広く入る位置で試し撮りします。
5. 投球
投手の全身を、投手後方と捕手後方から撮ります。公式は球数を明記していないため、勝手に球数条件を作らず、40秒内で両方向と複数球が見えるよう投球間を編集します。
6. 捕手の二塁送球
ホームベース斜め後方から撮ります。捕球後に切らず、握り替え、ステップ、送球、二塁到達まで一続きにします。
7. 打撃
打者の斜め後方から全身を入れ、3球を連続撮影します。打者だけでなく、投球へのタイミングと打球方向が分かるようにします。
8. 自己PR
20秒以内です。「足が速い」だけで終えず、守れるポジション、大会記録、投打以外の役割など、確認できる事実を一つに絞ります。
完成後は横画面で全編を再生し、180秒、500MB、対応形式、指定項目、人物の大きさ、上下左右の余白を確認します。編集の共通手順は野球セレクション動画審査ガイドでも整理しています。
一次通過後:測定からゲーム・面接まで
二次:測定と基本動作を同じ日に出す
二次はマシン打撃、シートノック、投球、測定です。スピード測定だけ、動画映えする守備だけでは足りません。測定で最大出力を出した後も、打撃・守備・投球の一連動作を再現する練習をします。
- マシン打撃:速度へ合わせ、見送り後も着地のタイミングを保つ
- シートノック:打球方向、走者、送球先を確認してから一歩目を出す
- 投球:捕手の構えへ投げ、セットとクイックを混ぜてもフォームを崩さない
- 測定:最大値だけでなく3回のばらつきと体調を記録する
三次:シートバッティングでプレーのつながりを見る
シート打撃は打者だけの試験ではありません。投手は打者・走者への投球、野手は打球判断とカバー、走者はスタート・帰塁・次塁判断、捕手はサイン・捕球・送球を行います。普段の練習から全員が状況を声に出します。
最終:ゲーム形式、面接、肩肘検診
ゲーム形式では、成功・失敗後の切り替え、打球が来ない場面、複数ポジションへの適応も表れます。面接の質問内容は非公開ですが、活動優先、移動、所属チームとの調整、自分の強みを選手本人の言葉で説明できるようにします。
肩肘検診は合否対策ではなく健康確認です。痛みを隠して投球を続けず、違和感があれば保護者・指導者へ伝え、必要に応じて医療機関へ相談します。
2024・2025・2026年度を比較
| 年度 | 一次 | 基礎・専門実技 | 実戦 | 最終 | 主な変更 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024 | Web書類 | 塁間走、キャッチボール、守備、ティー、遠投→フリー打撃・シートノック | ゲーム2段階予定 | 面接・肩肘検診 | 推薦は原則1チーム2人まで |
| 2025 | Web書類またはヒマラヤ | 同じ基礎5項目→マシン打撃・シートノック・投球 | ゲーム2段階 | 面接・肩肘検診 | 16〜18人、計6段階 |
| 2026 | 180秒動画またはヒマラヤ | マシン打撃・シートノック・投球・測定 | シート打撃→ゲーム | 面接・肩肘検診 | 16人、対面を3段階へ圧縮、活動9月開始 |
最大の変化は2026年の動画導入です。一方、対面では3年間を通じて、走力・送球・打撃・守備の基本から、専門動作、実戦、面接、肩肘検診へ進む構造が続きます。
次年度に動画が継続しても、2024・2025に実施した塁間ダッシュ、キャッチボール、ティー打撃、遠投が復活する可能性はあります。実施を断定せず、野球の基礎として動画準備と並行します。
次年度へ向けた8週間プラン
1〜2週目:8項目を長めに撮る
公式画角で各項目を撮影し、まだ180秒へ編集しません。全身・ボール・送球先が入らない項目を特定し、撮影者の立ち位置を決めます。
3〜4週目:球数と動作をそろえる
キャッチボール3球、打撃3球、投球・送球を同じ準備から繰り返します。最大速度だけでなく、踏み出し方向、着地、捕球位置がそろう回数を記録します。
5〜6週目:測定・実技・実戦を混ぜる
球速・スイング測定後に、マシン打撃、ノック、走者付き守備を行います。疲労後も基本動作と判断を維持できるか確認します。
7〜8週目:180秒編集と体調調整
ポジション別の公式目安で一本化し、時間、容量、横向き、項目順、音声を確認します。最終週は全力投球を増やさず、睡眠、水分、肩肘を整えます。
AIスポーツトレーナーを8項目へ合わせる
- キャッチボール:
3球で捕球位置と踏み出し方向が変わる回を比較したい - 内野守備:
捕球から一塁送球までに足が止まる箇所を一つ示してほしい - 外野守備:
ゴロとフライで捕球後の送球準備がどう変わるか見たい - 盗塁:
3mリードから一歩目までの重心移動と、スライディング前の減速を確認したい - 投球:
投手後方と捕手後方の映像で、踏み出し方向と上体の開きを照合したい - 捕手:
捕球から二塁送球までで時間を使う動作を分解したい - 打撃:
3球で着地とインパクトの順番が変わる球を確認したい
AIは家庭動画から球速・スイング速度を公式測定と同精度で算出できず、肩肘の診断、非公開基準の再現、合否予測もできません。動画内で動作を比較し、次の練習課題を一つ選ぶ用途に限定します。
他球団の一次方式、動画時間、対象地域との違いはNPBジュニア12球団のセレクション比較で確認できます。
よくある質問
Q: ドラゴンズジュニアの動画は何秒ですか?
2026年度は180秒以内、500MB以内です。野手の公式目安合計は140秒で、上限まで引き伸ばす必要はありません。
Q: 動画は縦向きでもよいですか?
公式は横向きモニターで確認すると注意喚起しています。縦横を混在させず、横向きの完成動画を全編確認します。
Q: 野手も内野と外野の両方を撮りますか?
はい。2026年度は内外野の希望を問わず、共通項目として内野守備と外野守備の両方を求めました。
Q: 盗塁動画のリード幅は決まっていますか?
2026年度は3mと指定され、リードからスライディングまでを二塁斜め後方から撮影します。
Q: ヒマラヤでは100km/hか115の片方で合格ですか?
いいえ。ヒマラヤ経路はピッチング100km/hとスイング115の両基準を超えることが一次合格条件でした。動画経路のクリア条件と混同しないようにします。
Q: 動画選考とヒマラヤの両方に参加できますか?
2026年度は両方への参加が可能でした。ヒマラヤ合格後もQRコードから期限内に二次申込が必要です。
Q: 二次以降は何をしますか?
二次はマシン打撃・シートノック・投球・測定、三次はシート打撃、最終はゲーム形式と別日の面接・肩肘検診でした。
Q: 監督・代表者の推薦は必要ですか?
必要です。推薦確認ができない場合や、チームとの連絡なしに複数選手が申し込んだ場合は動画選考で落選となる可能性が明記されました。
公式情報の最終確認:2026年8月23日。練習例は公開された撮影・実技項目から作った準備案で、合格基準や効果を保証しません。2027年度は中日ドラゴンズとNPBの最新要項を優先してください。




