コラム一覧に戻る
野球

野球の内野送球を安定させるステップ完全ガイド|一塁送球ミスを減らす実践ドリル6選

2026.02.28
野球の内野送球を安定させるステップ完全ガイド|一塁送球ミスを減らす実践ドリル6選

内野送球がそれる原因を、捕球後ステップ・体重移動・リリース方向で整理し、再現性の高い送球安定ドリルを解説します。

この記事の結論(ポイント3点)

  • 内野送球安定の最優先は、捕球後の足順と踏み替え方向を固定すること
  • 送球ミスの多くは肩の強さ不足ではなく、体の向きとリリース位置のばらつきで起きる
  • 10回×3セットの短い反復と動画確認を週2〜3回続けると、実戦の一塁送球が安定しやすい

内野送球を安定させるとは、捕球から送球までの一連の動作を同じ順序で再現し、狙った方向へ投げ続けられる状態を指す。

数値で管理する送球安定の指標

送球は感覚でなく、成功率と再現手順で管理すると改善が速くなる。

指標目標測定方法
一塁送球成功数20球中16球以上実戦距離で送球テスト
捕球後の踏み替え全セットで同一動画で足順を確認
リリース高さ頭の横付近で一定横撮影で比較
送球時間捕球から1.5秒以内ストップウォッチ測定

内野送球がそれる主な原因

原因1: 捕球後に足が止まる

送球エラーが増える状態とは、捕球後に足が止まり、上半身だけで投げる負荷が増えて方向が乱れる状態である。

原因2: 胸が一塁方向を向いていない

胸が三塁側や本塁側へ残ると、腕が横振りになり送球が逸れやすくなる。

原因3: リリース位置が毎回違う

リリースが低すぎたり前すぎたりすると、ワンバウンドや高投が増える。

原因4: 焦って捕ってすぐ投げる

急ぎすぎると、足順が省略され再現性が落ちる。

Good/Bad比較表(送球フォーム)

項目❌ Bad✅ Good
捕球後の動き足が止まって腕だけで投げる踏み替えて体全体で送球
体の向き胸が送球方向を向かない胸と骨盤が一塁方向を向く
リリース毎回高さが変わる頭の横で一定に離す
目線下を見て投げる一塁手の胸元を見る

技術解説: 送球安定を作る5要素

1. 捕球前の準備姿勢

内野守備で準備姿勢とは、次の一歩を出しやすい足幅と重心を作った待機姿勢である。 足幅は肩幅よりやや広くし、つま先と膝の向きをそろえる。 この姿勢ができると、ゴロ方向への初動が遅れにくくなる。

2. 捕球から握り替えまでの最短化

握り替えとは、捕ったボールを送球しやすい向きに持ち替える動作である。 グラブ内で握り替えを終えてから立ち上がると、送球が遅れにくい。 10球×3セットで「握ってから顔を上げる」順序を練習する。

3. 足順の固定

足順とは、捕球後にどちらの足から踏み替えるかという動作順序である。 右投げ内野手は右足→左足、左投げなら逆順を徹底すると送球方向が安定する。 毎回違う足順で投げると、肩や肘の向きがぶれて狙いが散る。

4. リリース方向の再現

リリース方向とは、ボールを離す瞬間に指先が向く方向である。 一塁方向へ真っすぐ指先を出す意識を持つと、横回転のばらつきが減る。 壁当てで15回×3セットを行い、的の中心へ真っすぐ回転で投げる。

5. フォロースルーの継続

フォロースルーとは、ボールを離した後も腕と体が自然に前へ流れる動作である。 途中で止めると手投げになり、失投が増える。 送球後に2歩前へ進むまでを1動作として練習する。

実践ドリル6種

1

捕球後ステップ固定ドリル

★☆☆ 初級

捕球から送球までの足順を固定する

10回 × 3セットセット間30秒

マーカーを置き、捕球後に決めた順序で踏み替えて送球する。

足順を口に出して確認しながら行う。

2

胸向き合わせドリル

★☆☆ 初級

胸と骨盤を一塁方向へそろえる

8回 × 3セットセット間30秒

捕球後に胸の向きを先に作り、その後に腕を振る。

肩だけでなく腰の向きも同時に合わせる。

3

握り替え短縮ドリル

★★☆ 中級

握り替え時間を短くして送球を安定させる

12回 × 3セットセット間40秒

ゴロ捕球後、グラブ内で握り替えてから立ち上がって投げる。

捕球と握り替えを別動作にしない。

4

的当て一直線ドリル

★★☆ 中級

リリース方向を真っすぐに保つ

15回 × 2セットセット間45秒

壁の的へ一直線の回転で投げ、左右の外れを記録する。

指先が一塁方向を向いたまま離す。

5

ランニング送球安定ドリル

★★★ 上級

動きながらでも軸を作って投げる

6回 × 4セットセット間60秒

前進しながら捕球し、足順を保って一塁へ送球する。

急いでも足順を省略しない。

6

実戦テンポ連続処理ドリル

★★★ 上級

試合速度でも送球再現性を維持する

5本連続 × 3セットセット間60秒

ゴロ方向をランダム化し、連続で捕球から送球まで行う。

1本ごとに目線と胸向きをリセットする。

Good/Bad比較表(練習運用)

運用項目❌ Bad✅ Good
反復方法毎回フォームを変える同じ手順で反復する
記録成功失敗を記録しない20球単位で成功数を記録
難易度設定最初から全力スピード定点→移動→実戦の順で上げる
振り返り失敗時だけ動画を見る成功時の共通点も確認する

時間別実践プラン

  1. 1捕球後ステップ固定ドリルを10回×2セット(6分)
  2. 2胸向き合わせドリルを8回×2セット(5分)
  3. 3動画確認で次回の修正点を1つ決める(4分)

エビデンスと現場知見

日本の育成年代指導では、守備の送球精度向上に「足順の統一」と「段階的反復」が推奨される。 MLBの内野守備指導でも、捕球後のフットワークを固定して送球方向をそろえる考え方が一般的である。 つまり、肩の強さより先に、足と体幹で送球方向を作る手順が重要になる。

AI分析の活用

AIスポーツトレーナーアプリでは、練習動画から送球前後の姿勢と動きの癖を確認できる。 特に、送球が逸れた回と成功した回を並べて比較すると、足順と胸向きの差が見えやすい。 この振り返りを次回ドリルに直結させると、改善の再現性が高まる。

よくある質問

Q
送球が高く浮くのは腕力不足ですか?
腕力不足より、胸の向きが上を向いてリリースが早くなることが原因になりやすいです。足順と体の向きを先に整えてください。
Q
捕球後に急いで投げるとミスが増えるのはなぜですか?
急ぐほど足順を省略して手投げになり、方向が不安定になります。0.5秒だけでも踏み替えを入れるほうが結果的に成功率は上がります。
Q
一塁までの距離感が苦手です。改善方法は?
同じ距離で20球単位の送球テストを繰り返すと、力加減が一定になります。狙いは一塁手の胸元に固定して練習してください。
Q
少年野球ではどのドリルから始めるべきですか?
まずは難易度1のステップ固定と胸向き合わせを優先してください。成功率が安定してから移動送球に進むとミスを減らせます。
Q
肩や肘が疲れやすい場合はどう調整しますか?
1セットの球数を減らし、休憩を45〜60秒に伸ばしてください。疲労時に無理をするとフォームが崩れて誤差が増えます。
Q
試合前日はどの練習量が適切ですか?
15分プランでフォーム確認中心にすると翌日に疲労を残しにくいです。強度より再現性の確認を優先してください。

まとめ

  • 内野送球安定の土台は、捕球後の足順固定と胸向きの一致である
  • 送球ミスは肩の強さだけでなく、リリース位置のばらつきで増える
  • DrillCardの6ドリルを難易度順に行うと再現性を高めやすい
  • 練習動画をAIで振り返り、成功時の共通動作を次回へ再利用することが重要
野球AI動作解析

フォームの課題を
AIが瞬時に可視化します。

プロ級のコーチングが、スマホひとつで手に入ります。改善ポイントを数値化し、あなただけの練習メニューを提案。
Download on the App StoreGet it on Google Play
解析できること:
  • 運動連鎖の可視化
  • 重心移動のチェック
  • 改善ドリルの提案
  • 成長の記録
AI
AIスポーツトレーナー編集部
公式コラム

各競技の専門家とAIエンジニアが協力し、科学的根拠に基づいたスポーツ上達法をお届けします。