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野球

キャッチャーの二塁送球を速くする練習法|肩が弱くてもポップタイムを短縮するコツ

2026.02.19
キャッチャーの二塁送球を速くする練習法|肩が弱くてもポップタイムを短縮するコツ

キャッチャーの二塁送球を速く正確にする方法を完全解説。握り替え・ステップ・リリースの3要素を数値で改善。肩が弱い場合の対処法、ポップタイム短縮ドリル、捕球姿勢の最適化まで網羅。

【結論】二塁送球は「肩の強さ」より「捕球から投げるまでの効率」で決まる
  1. 握り替え0.4秒以内:捕った瞬間にボールを握り替える。右手を常にミットのそばに待機
  2. ポップタイム1.90秒以下:握り替え+ステップ+リリースの3要素を同時に最適化
  3. 肩が弱くても0.15秒短縮可能:肩の強さではなく足運びと体の連動で補える

キャッチャーの二塁送球は、盗塁を狙うランナーをアウトにするための守備の要です。しかし、ただ速く投げればよいわけではなく、捕球→握り替え→ステップ→リリースの一連の動作をいかに無駄なく繋げるかが成否を分けます。

「肩が弱いから盗塁を刺せない」と悩む選手は多いですが、実際には肩の強さよりも動作効率の改善で0.10〜0.15秒の短縮が可能です。


ポップタイムとは:数値で管理する

ポップタイム(Pop Time)とは、投手のボールがミットに入った瞬間から、二塁ベース上で捕球される瞬間までの時間です。

指標初級レベル目標基準プロレベル
ポップタイム2.10秒以上1.90秒以下1.80秒前後
握り替え時間0.60秒以上0.40秒以下0.30秒前後
捕球〜リリース1.30秒以上1.10秒以下0.95秒前後
送球精度60%以下80%以上90%以上

逆算の考え方: 高校野球の盗塁走者の二塁到達タイムは平均3.3〜3.5秒、投手のクイックモーションが1.2〜1.4秒。つまりキャッチャーのポップタイムが1.90秒以下ならアウトにできる計算です。


二塁送球が遅い5つの原因と改善法

原因❌ よくあるパターン✅ 改善方法
握り替えが遅いミットを下げてから握り替える胸の前30cm以内で完了。右手はミットのそばに常時待機
ステップ方向が悪い右足を真横に開いてしまう右足を二塁方向へ15度で着地し、骨盤を先行させる
上体が起き上がる捕球後に一度立ち上がってから投げる頭の高さを一定に保ち、上下動を5cm以内に抑える
腕の軌道が遠回り肘が背中側に入って大きく回る肘角度90度を維持し、肩の高さで最短軌道
手投げになる腕の力だけで投げる後ろ足で地面を蹴り、下半身→体幹→腕の連動で投げる

肩が弱い場合の対処法

「肩が弱いからダメだ」と諦める必要はありません。肩の強さ以外の要素でポップタイムを0.10〜0.15秒短縮できます。

1. 捕球位置を体に近づける

ボールを迎えに行かず体の近くで捕球する。捕球位置が体から離れると握り替えまでの距離が伸び、その分ロスが生まれます。

2. ゼロポジション(基準位置)を固定する

捕球後に腕を引く位置を毎回同じ場所(耳の横)に固定する。ここをゼロポジションとして体に覚えさせると、送球のバラつきが減ります。

3. 全身の連動を意識する

体幹から末端へ力を伝える「キネティックチェーン」を意識。後ろ足で地面を蹴る→骨盤が回る→肩が回る→腕が出るの順番で力を伝えると、腕の力だけに頼らず速い送球ができます。

4. ステップを短くする

大きなステップは時間のロスになります。ステップ幅を**靴1足分(約30cm)**に抑え、重心移動を最小限にすることで、リリースまでの時間を短縮。


捕球姿勢の最適化

二塁送球は捕球姿勢の段階で80%が決まると言っても過言ではありません。

盗塁想定時の構え

  • 通常の構えよりやや高めに腰を上げる(低すぎると起き上がりに時間がかかる)
  • 右足をやや引く:右投げの場合、送球動作への移行がスムーズになる
  • 重心は前寄り:母指球に体重を乗せることで一歩目が速くなる
  • 右手の位置:ミットの後ろに添え、捕球と同時に握り替えられる位置に待機

NG: 完全にしゃがみ込んだ姿勢からの送球。低い姿勢は投手への的を安定させる効果がありますが、盗塁が予想される場面では少し高めの姿勢に切り替えましょう。


二塁送球ドリル6選

ドリル1: 握り替え固定ドリル(初級)

  • 目的: ミットから指先への受け渡し時間を短縮
  • 回数: 15回×3セット(休憩45秒)
  • ポイント: 捕球位置を胸の前で固定。ミットを下げてから握り替えない

ドリル2: 右足ステップ角度ドリル(初級〜中級)

  • 目的: 骨盤先行で送球ラインを早く作る
  • 回数: 12回×3セット(右足角度15度固定)
  • ポイント: 右足接地と同時に胸を二塁方向へ向ける

ドリル3: クイックリリース・ネットスロー(中級)

  • 目的: リリースまでの上半身の軌道を最短化
  • 回数: 20球×2セット(目標1.10秒以内)
  • ポイント: 肘角度90度を維持。肘が背中側に入らないように

ドリル4: 精度優先の二塁ライン送球(中級〜上級)

  • 目的: スピードとコントロールの両立
  • 回数: 30球(目標24球以上=80%がベース幅内)
  • ポイント: 目線を二塁ベース手前50cmに固定。ワンバウンドが増えたら角度を修正

ドリル5: 連続盗塁想定ラウンド(上級)

  • 目的: 疲労下でも1.95秒以内を維持する持久力
  • 回数: 8球×3ラウンド(ラウンド間90秒)
  • ポイント: 後半で握り替えが雑にならないよう、5球目以降も基本動作を崩さない

ドリル6: シャドースローイング(一人OK)

  • 目的: 正しいフォームと連動を体に覚えさせる
  • 回数: 20回×3セット(毎日)
  • ポイント: ボールなしで捕球→握り替え→ステップ→リリースの一連動作を反復。鏡で確認

内野手との連携ポイント

二塁送球はキャッチャーだけの技術ではなく、受ける側の内野手との連携も重要です。

項目基準
共通捕球点二塁ベース手前50cmに設定
ショートが入る場合三塁側から入り、タッチに備える
セカンドが入る場合一塁側から入り、ランナーと正対しない位置
サインの統一「ショートorセカンドどちらが入るか」を打者のタイプで事前に決める

時間別実践プラン

15分コース(忙しい日・室内OK)

  1. 握り替え固定ドリル: 10回×2セット(4分)
  2. シャドースローイング: 15回×2セット(4分)
  3. ステップ角度ドリル: 8回×2セット(5分)
  4. ストレッチ: 2分

30分コース(標準練習)

  1. 握り替え固定ドリル: 15回×3セット(8分)
  2. ステップ角度ドリル: 12回×3セット(10分)
  3. ライン送球: 20球(12分)

60分コース(試合準備)

  1. ウォームアップ(キャッチボール): 10分
  2. 握り替え+ステップ角度: 20分
  3. ライン送球: 30球(15分)
  4. 連続盗塁想定ラウンド: 8球×3(15分)

AI分析の活用: 二塁送球は体感と実際のギャップが大きい動作です。AIスポーツトレーナーアプリで握り替え時間・リリース高・ステップ角度を数値化すると、「どこでロスしているか」が一目瞭然になります。


FAQ:キャッチャーの二塁送球に関するよくある質問

Q
肩が強くないとポップタイム1.9秒は無理ですか?
肩の強さだけでは決まりません。握り替え時間の短縮、ステップの効率化、全身の連動性の向上で0.10〜0.15秒短縮できるケースは多いです。「肩を強くする」より「動作の無駄を削る」方が即効性があります。
Q
捕球後に一度立ち上がるクセは直すべき?
はい、直すべきです。上下動が5cm増えるだけでリリースが遅れます。頭の高さを一定に保つ意識を持ち、「しゃがんだまま投げる」のではなく「姿勢を変えずに投げ出す」イメージで練習してください。
Q
送球がいつもワンバウンドになってしまいます
リリースポイントが低い(肘が下がっている)か、送球角度が足りないのが原因です。リリース高を頭頂部から10〜20cm上に設定し、送球角度を12〜18度に保つよう意識してください。ネットスロードリルで角度を固定してから実際の送球に移ると改善しやすいです。
Q
雨の日でもできる練習はありますか?
室内で握り替えドリルと**シャドースローイング(ボールなし)**が可能です。鏡の前でステップ角度と腕の軌道を確認しながら、毎日10分継続するだけでもフォームの定着が早まります。
Q
少年野球でも同じ練習方法で良いですか?
基本の動作は同じですが、肩への負担を考慮して送球数を減らす必要があります。1回の練習で20〜30球を上限とし、握り替えとステップの反復に重点を置いてください。無理に速く投げるよりも「正しいフォームで確実にベースへ投げる」ことを優先しましょう。
Q
内野手との連携で最も重要なことは?
共通の捕球点を事前に決めておくことです。二塁ベース手前50cmを基準にし、ショートorセカンドどちらが入るかを打者のタイプ(左打者ならセカンド、右打者ならショートが多い)で統一しておくと、送球の再現性が大幅に上がります。

まとめ:二塁送球を速くする4つの鉄則

  1. 握り替え0.4秒以内: 右手をミットのそばに常時待機し、捕球と同時に握り替え
  2. ステップは小さく正確に: 右足15度で靴1足分。大きなステップは時間のロス
  3. 頭の高さを変えない: 捕球姿勢からリリースまで上下動5cm以内
  4. 全身の連動で投げる: 腕の力だけに頼らず、足→腰→肩→腕のキネティックチェーン
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📅 最終更新: 2026年2月 | 記事の内容は定期的に見直しています

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