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野球

バントのコツ完全ガイド|送りバント・セーフティ・スクイズの成功率を上げる構え方

2026.02.20
バントのコツ完全ガイド|送りバント・セーフティ・スクイズの成功率を上げる構え方

バントの成功率を上げる方法を完全解説。送りバント・セーフティバント・スクイズの構え方の違い、バット角度の微調整、膝の使い方、方向別の転がし方、実戦ドリルまで網羅。

【結論】バントは「技術」であり「気合い」ではない
  1. 構えの再現性が成功率の80%を決める:毎回同じ形で面を作れるかがすべて
  2. 手ではなく膝で調整する:低いボールに手だけで対応するとフライになる
  3. 打球の勢いを殺す:「当てる」ではなく「受け止める」意識でゴロを転がす

バントは一見シンプルに見えますが、構え方・バットの角度・膝の使い方・打球方向の制御など、複数の技術が同時に求められる繊細な打撃技術です。

「バントくらい誰でもできる」と思われがちですが、高校野球の試合で送りバントの成功率は約70〜75%と言われています。つまり4回に1回は失敗しているのが現実です。本記事では、この成功率を80%以上に引き上げるための具体的な技術と練習法を解説します。


バントの種類と使い分け

種類目的構えのタイミング目標成功率
送りバントランナーを次の塁に進める投手のモーション開始で構える80%以上
セーフティバント自分が出塁するギリギリまで隠し、投球直前に構える30%以上
スクイズ三塁ランナーをホームに還す投手がボールを離した瞬間に構える70%以上
プッシュバント強めに転がして守備の間を抜く送りと同じ(打球だけ変える)40%以上

構え方:3種のスタンス比較

バントの構え方には大きく3つのスタンスがあります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分に合ったスタンスを選ぶことが重要です。

スタンス特徴メリットデメリット
オープンスタンス投手に正対する形ボールが見やすい死球を避けにくい。ヘッドが下がりやすい
クローズドスタンス前足を閉じ、後ろ足を引くアウトコースに対応しやすい。角度をつけやすい左打者のセーフティバントでスタートが遅れる
スクエア(やや前開き)前足をやや開くバランスが良い。送りにもセーフティにも対応特になし(万能型)

おすすめ: 迷ったらスクエアスタンスから始めましょう。送りバントにもセーフティバントにも移行しやすく、構えの安定感が高いです。


バント成功率を上げる5つの技術

1. 構えは「早く・小さく・静かに」

送りバントは、構えの遅れが最も大きな失敗要因です。投手のセット動作に合わせて0.3〜0.5秒以内に構えを完了させましょう。

2. 目とバットの距離を一定に保つ

プロ選手の多くが「バントで最も大事なのは顔とバットの距離」と言います。目線とバットが直線上に来るように、腕を真っ直ぐ伸ばした状態で構えます。

3. 膝の屈伸で高さを調整する

低めのボールに対して手だけでバットを下げるのはNG。ヘッドが下がり、小フライの原因になります。膝を柔らかく曲げて、体ごとバット位置を下げましょう。

4. 打球の勢いを殺す

バントは「当てる」のではなく「受け止める」意識が大切です。

  • バットの芯を外し、先端や下っ面で捉えるとゴロになりやすい
  • バットと指の間に隙間を作ることで衝撃を吸収し、打球が死ぬ
  • 大きく押し出すのではなく「ボールの勢いに任せて転がす」イメージ

5. 打球方向を事前に決める

構えてから方向を考えるのではなく、構える前に転がす方向を決める

転がす方向バット角度狙い目
三塁側グリップ側をわずかに下げる投手前〜三塁線際
一塁側バットの先端をやや下げる投手と一塁手の間

よくある失敗と原因・改善法

失敗パターン原因改善法
フライが上がるバットの面が上を向いている / ヘッドが下がっているバットヘッドを5度下げて当てる。膝で高さ調整
ファウルになるインパクト時にバットが動きすぎる「面を作って止める」意識。バットを振らない
打球が強すぎるバットを押し出している芯を外す。指に隙間を作って衝撃を吸収
構えが遅い投手のモーション確認が遅い投手がセットに入ったら即構える練習を反復
顔が開く走りたい気持ちが先行「バントしてから走る」意識。打点を0.2秒見る

セーフティバントとスクイズのコツ

セーフティバント

  • 構えるタイミング: 投手が投球動作に入ったギリギリまで構えを遅らせる(悟られると内野が前進する)
  • 有効な場面: 三塁手・一塁手が深い守備位置のとき
  • 最大のポイント: 「バントしてから走る」。早く一塁に行きたい気持ちを抑え、まずは確実にバントを決める

スクイズ

  • 構えるタイミング: 投手がボールを離した瞬間に構える(早すぎるとバレてウエストされる)
  • バントする場所: ストライクでもボールでも絶対に当てるのが鉄則。三塁ランナーがスタートを切っているため、空振りは最悪の結果に
  • 注意: ピッチャー側の足を前に出す(スタンスを変える)のが遅れると構えが早くなりバレる原因に

バント練習ドリル

ドリル1: 構え固定ドリル(基本)

  • 目的: 毎回同じ形で構える再現性を高める
  • 回数: 10球×3セット
  • ポイント: 投手のモーション開始→0.3秒以内に構え完了を目標。鏡で確認も有効

ドリル2: 方向別バントドリル(応用)

  • 目的: 一塁側と三塁側への方向コントロール
  • 回数: 一塁側10球+三塁側10球を1セット(3セット)
  • ポイント: 方向を事前に決めてから構える。成功率を記録する

ドリル3: 片手バントドリル(技術向上)

  • 目的: バットの面を安定させる感覚を養う
  • 回数: 利き手のみで15球×2セット
  • ポイント: 下半身を使ってボールを吸収する感覚を身につける

ドリル4: テニスボール・バントドリル(感覚磨き)

  • 目的: 打球の強弱の感覚を磨く
  • 回数: 20球×2セット
  • ポイント: 軟らかいテニスボールはより繊細なタッチが必要。打球制御力が格段に上がる

ドリル5: ターゲットバントドリル(精度向上)

  • 目的: 狙った場所にバントを決める
  • 回数: 15球×2セット
  • ポイント: 地面にターゲット(円やコーン)を置き、そこに転がす。成功率70%を目指す

時間別実践プラン

15分コース(自主練)

  1. 構え固定ドリル: 10球×2セット(5分)
  2. 一塁側転がし: 10球(3分)
  3. 三塁側転がし: 10球(3分)
  4. 成功率の記録: 2分
  5. ストレッチ: 2分

30分コース(標準練習)

  1. 構え固定: 10球×3セット(8分)
  2. 方向別バント: 一塁側15球+三塁側15球(12分)
  3. ランナー想定(タイム計測): 10球(5分)
  4. 映像確認: 5分

60分コース(試合想定)

  1. 構え固定: 15球×3セット(12分)
  2. 方向別: 20球×2セット(15分)
  3. セーフティバント: 15球(8分)
  4. スクイズ想定: 10球(5分)
  5. 試合想定(カウント別・守備位置変更あり): 20球(15分)
  6. 振り返り+成功率記録: 5分

AI分析の活用: バント動作をAIスポーツトレーナーアプリで分析すると、バットの面の角度や顔の残り具合を客観的に確認できます。「なんとなく上手くいった」ではなく、データで再現性を高めましょう。


FAQ:バントに関するよくある質問

Q
バントで最も大事なことは何ですか?
構えの再現性です。毎回同じ形で面を作れるかどうかが成功率を左右します。特に目とバットの距離を一定に保つことが重要で、プロ選手もこの点を最も意識しています。構え固定ドリルで「形の自動化」を目指しましょう。
Q
バントがフライになる原因は?
主に2つ:バットの面が上を向いていることと、低いボールを手だけで追っていることです。特にヘッドが下がるとフライになりやすいので、膝の屈伸で高さを調整し、バットの面を地面に対して水平〜やや下向きに保つ意識が大切です。
Q
毎日何球練習すべきですか?
30〜50球を目安にしてください。大量に打つより、方向別の成功率を記録する方が上達が早いです。一塁側・三塁側それぞれの成功率を毎日記録すると、弱点が明確になります。
Q
セーフティバントはいつ使うべき?
三塁手・一塁手が深い守備位置のときに有効です。足の速い選手は2ストライクまでにセーフティを狙い、打率を稼ぐ戦術も使えます。ただし内野が警戒して前進している場面では成功率が大幅に下がるため、状況判断が重要です。
Q
少年野球でのバント指導のポイントは?
3つに絞ってください:①強く当てない(受け止める)顔を残す(打点を見る)転がす方向を先に決める。細かい技術よりも、この3点を繰り返し伝え、テニスボールなど柔らかいボールで成功体験を積ませることが大切です。
Q
スクイズで空振りしないためのコツは?
スクイズはストライクでもボールでも当てることが最優先です。三塁ランナーがスタートを切っているため空振りは最悪の結果になります。構えるタイミングを「投手がボールを離した瞬間」に固定し、バットを広めに構えてどのコースにも対応できるようにしましょう。ボールが高すぎる場合は確実にファウルにすることも選択肢です。

まとめ:バントは「再現性のある技術」で決める

  1. 構えの形を固定する: 毎回同じ形で面を作る。目とバットの距離を一定に
  2. 膝で高さを調整する: 手だけで追わない。体ごと動かす
  3. 打球の勢いを殺す: 「当てる」ではなく「受け止める」
  4. 方向は事前に決める: 構えてから考えない
  5. 成功率を記録する: 「なんとなく上手い」を「数字で上手い」に

📅 最終更新: 2026年2月 | 記事の内容は定期的に見直しています

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