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利得距離 (りとくきょり)

リレーのバトンパスで、前走者と次走者が腕を伸ばして受け渡すことで、実際に走らずにバトンだけが前へ進む距離。

利得距離(りとくきょり)とは

利得距離とは、リレーのバトンパスで選手が実際に走らなくてもバトンだけが前へ進む距離のことです。簡単に言うと、前走者が腕を前へ伸ばし、次走者が腕を後ろへ伸ばして受け取ることで生まれる「受け渡しの得」です。

4×100mリレーでは、バトンパスが3回あります。1回の受け渡しで約1.5〜2mの利得距離を作れれば、合計で約4.5〜6mぶんバトンを前へ進められます。これが、個人の100mタイム以上にリレーの記録が伸びる理由の一つです。

図解的に見る利得距離

利得距離は「2人の体の間にできる距離」ではなく、バトンが受け渡しの瞬間に前へ進む距離として考えると理解しやすいです。

場面バトンの位置利得距離への影響
腕を曲げて近くで渡す2人の体の近く短い。安全だがタイム短縮効果は小さい
互いに腕を伸ばして渡す前走者の前方、次走者の後方長い。スピードを保ったまま距離を稼げる
次走者が振り向いて減速する体の近くに戻る利得距離も加速も失いやすい

簡単な計算例

たとえば、1回のバトンパスで1.7mの利得距離を作れたとします。

  • 1回目: 1.7m
  • 2回目: 1.7m
  • 3回目: 1.7m
  • 合計: 5.1m

短距離のトップスピード付近では0.1秒で約1m前後進むため、5m前後の利得距離はチーム記録に大きく関わります。ただし実際のタイム短縮幅は走力、ゾーン内の位置、受け渡しの減速量で変わるため、あくまで目安として捉えてください。

オーバーハンドとアンダーハンドの違い

オーバーハンドパスは上から下へバトンを渡すため、初心者でも落としにくい一方、次走者の腕が高くなりやすく、利得距離はやや短くなりがちです。

アンダーハンドパスは下から押し込むように渡すため、次走者が自然な腕振りの中で受け取りやすく、利得距離を伸ばしやすい方法です。ただし、手の位置と声かけのタイミングが合わないと落球しやすいため、反復練習が必要です。

利得距離を最大化するコツ

  1. 次走者は前を向いたまま全力で加速する
  2. 前走者は「届く直前」で声をかける
  3. 互いの腕を最後まで伸ばす
  4. 加速マークを毎回同じ基準で調整する
  5. 横から動画を撮り、腕の伸びと受け渡し位置を確認する

具体的な加速マークの決め方や練習ドリルは、リレーのバトンパスでタイムを縮めるコツで詳しく解説しています。

よくある質問

利得距離とは簡単に言うと何ですか?

リレーのバトンパスで、2人が腕を伸ばして受け渡すことで、走らずにバトンだけが前へ進む距離です。

利得距離の読み方は?

「りとくきょり」と読みます。陸上リレーのバトンパス技術を説明するときによく使われます。

利得距離は長ければ長いほど良いですか?

長いほどタイム短縮に有利ですが、落球やゾーンオーバーのリスクが増えるなら逆効果です。安全に渡せる範囲で、加速を止めずに伸ばすことが重要です。

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