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テニス

【完全版】バックハンドが苦手な原因と克服法|手打ちを防ぐユニットターンの極意

2026.02.24
【完全版】バックハンドが苦手な原因と克服法|手打ちを防ぐユニットターンの極意

テニスのバックハンド(両手・片手)が安定しない、スライスに逃げてしまうという悩みを解決。最大の原因である「身体の開き」と「手打ち」を防ぐためのユニットターン、両手打ちのプッシュ&プル理論を徹底解説します。

🎾 この記事の要点まとめ
バックハンドの苦手を「最強の武器」に変える3つのポイント
  • バックハンドは構造上「フォアより安定する」:両手がラケットを支える(または身体の開きを強制できる)ため、手打ちになりにくく再現性が高い。
  • 準備の全ては「ユニットターン」:手だけでラケットを引かず、相手に背中が見えるほど肩と腰を一体にして横を向く。
  • 両手と片手のメカニズムの違い:両手は「左手のフォアハンド」としてのプッシュ&プル、片手はフリーハンド(左手)を使った「スクイーズ(開き防止)」が鍵。

1. なぜ「バックに来たらスライスで逃げる」のか?

アマチュアプレーヤーの多くが「フォアハンドは得意な一方、バックハンドは苦手(または守備専用)」と感じています。試合中、バック側にボールが来ると無意識にスライスで凌いでしまう、という経験は誰にでもあるはずです。

しかしバイオメカニクスの観点から見ると、実はバックハンドの方がフォアハンドよりも身体の構造上、安定させやすいショットなのです。 フォアハンドは関節の自由度が高すぎるため、手首や肘をコネてごまかす「手打ち」ができてしまいますが、バックハンド(特に両手打ち)は両腕でロックされているため、嫌でも**「体幹」を使った正しいスイング**を要求されます。

つまり、バックハンドのミスの原因は単純で、**「手で無理やり打とうとしている(手打ち)」「打球時に身体が前(ネット方向)を向いてしまっている(開き)」**のどちらかです。


2. 全てはここから始まる「ユニットターン」

バックハンドのミスショットの9割は、ボールを打つ瞬間ではなく、テイクバック(準備)の時点で既に決まっています。 飛んでくるボールに対して、腕だけでラケットをポイっと後ろに引いてしまうと脇が大きく空き、体幹の力(ネジリ)が全く使えなくなります。これではボールの勢いに負けて打ち負けます。

正解は**「ユニットターン(Unit Turn)」**です。

  • ユニット(Unit) = 上半身、肩、腕、ラケットを「一つの塊」として扱う
  • ターン(Turn) = そのまま横に向ける

✅ ユニットターンのチェックポイント

  • 背中を見せる: テイクバック完了時に、ネットの向こうの相手から「自分の背中(または背面側の肩の後ろ)」が見えるくらい、深く肩を入れる。
  • バウンド前に終わらせる: 相手のボールが自分のコートにバウンドする時には、すでに横を向いてユニットターンが完了している状態(タメの完成)を作る。「振り遅れ」はスイングが遅いのではなく、ユニットターンの開始が遅いのが原因です。

3. 両手バックハンドの極意:「プッシュ&プル」理論

両手バックハンドは、利き腕ではない手(右利きなら左手)が主役です。 イメージとしては**「左手で打つフォアハンドショットに、右手が添えられているだけ」**と捉えてください。

左手(Push)の役割

パワーの源です。インパクトからフォロースルーにかけて、ボールを相手コートに向かって強く「押し出し(Push)」、同時にラケットを下から上へ振り上げるワイロースイングの動力になります。

右手(Pull)の役割

コントロールを司る「ガイド」であり、ラケットの暴れを防ぐストッパーです。テイクバックで少し引き(Pull)、あとは左手の邪魔をしないように脇を締めて支点を作ります。

4. 片手バックハンドの極意:背中を絞る「スクイーズ」

フェデラーやワウリンカのような片手バックハンドに憧れる人は多いですが、片手打ちは両手打ちよりも「身体の開き」によるミスが顕著に出ます。打点を前にしすぎたり、フォアハンドのように身体を回して打とうとすると即座にミスになります。

片手バックハンドを安定させる秘密は、ラケットを持たない**フリーハンド(左手)**にあります。

✨ 開き防止の「スクイーズ(Squeeze)動作」

インパクトの瞬間、ラケットを前(スイング方向)に振るのと同時に、左手を「斜め後ろ」に向かって強く引いてください。

胸が張り、左右の肩甲骨が背中の中央で寄る(スクイーズする)動きが生まれます。これにより上半身の回転が強制的に「ロック」され、身体が正面を向いてしまうエラーを完璧に防ぐことができます。プロの美しいフォロースルー姿勢は、かっこつけているのではなく「身体の開きを抑えるためのカウンターウェイト」なのです。


5. AI動画分析で「見えないエラー」を可視化する

「自分ではしっかり肩を入れているつもり」「左手で振っているつもり」。 これらの感覚のズレを修正するには、客観的なデータによる振り返りが最も効果的です。

🔄 ショルダー・ローテーション解析

  • ・ユニットターンで肩が十分な角度(90度近く)回っているかを数値化
  • ・インパクト瞬間に身体が早く開きすぎていないか(チェスト・オープン指数)を診断

⏱️ 準備完了タイム判定

  • ・相手ボールのバウンドと、自分のテイクバック完了のタイミング差分を計測
  • ・「振り遅れ」の根本原因である初動の遅れを1フレーム単位で特定

バックハンド上達のFAQ(よくある質問)

Q

これから始める場合、両手と片手どちらが良いですか?

基本的には「両手バックハンド」から習得することを強くお勧めします。現代の速いテニスにおいて高い打点の処理がしやすく、面が安定しやすいため上達が早いです。片手バックハンドは筋力とより繊細なタイミングを要求されます。
Q

どうしても手打ちになり、ボールに威力がでません。

「足の踏み込み」が使えていない可能性があります。ユニットターンで作った肩の捻りを、利き足と反対の足(右利きなら右足)を前に強く踏み込む際に解放してください。下半身からの体重移動(前へ)をラケットに乗せるイメージです。
Q

トップスピンをかけるコツはありますか?

意図的に手首をこねてスピンをかけようとするのはNGです。テイクバック時にラケットヘッドを打点よりも低くセットし(ラケットダウン)、そこから左手(両手の場合)でワイパーのように引き上げるスイングパスを意識するだけで、自然と強烈なスピンがかかります。

まとめ:バックハンドは「守り」ではなく「攻撃の起点」

相手が「弱点だろう」と思ってバックに集めてきたボールを、鋭いクロスやストレートに打ち返せるようになれば、テニスのゲームメイクは劇的に楽になります。

  1. バウンド前に準備を終わらせるユニットターン
  2. 両手は「左手のフォア」だと意識する
  3. インパクト時に絶対身体を開かない(横向きの維持)

これらの基礎をAI動画解析で徹底的に磨き上げ、「狙われると一番困る弱点」を「一番自信のある絶対的な武器」へ生まれ変わらせましょう!

📅 最終更新: 2026年2月 | 記事の内容は定期的に見直され、最新のAI解析知見を取り入れています。

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