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サッカー

サッカーポジション別の試合中の判断基準|動き方と状況別決断フロー実践ガイド

2026.02.26
サッカーポジション別の試合中の判断基準|動き方と状況別決断フロー実践ガイド

FW・MF・DF・GKが試合中にどう判断して動くかを、状況別フロー・数値基準・比較表で整理した実践ガイドです。

この記事の結論(ポイント3点)

  • 試合中の迷いは「ポジションの役割を知らない」のではなく「状況判断のフローが決まっていない」から生まれる
  • 判断を速くするには、「ボール保持時・非保持時・切り替え時」の3フェーズで行動を事前に決めておく
  • AI動画分析でどの局面で迷っているかを可視化し、その場面に特化したドリルを実施すると改善が速い

サッカーのポジション別判断基準とは、試合中のボール保持・非保持・切り替えの3つの局面において、各ポジションが優先すべき行動を事前にフロー化し、迷いなく実行できるようにする思考設計のことである。

試合の3フェーズとポジション別の役割

試合の状況は大きく3つに分かれる。それぞれで各ポジションに求められる優先行動が異なる。

フェーズ状況チーム全体の目的
ボール保持時自チームがボールを持っているゴールへ向かう・ポジショニングでサポート
ボール非保持時相手チームがボールを持っているスペースを消す・ゴールを守る
切り替え時ボールを失った直後・奪った直後素早く切り替えて有利な状況を作る

この3フェーズを意識せずにプレーすると、ボールを持った時だけ集中して持たない時に止まってしまい、試合で「なんとなく動いている」状態になる。

ポジション別の判断フロー

FW(フォワード)の判断フロー

フェーズ優先行動判断基準
ボール保持シュートコースがあればシュート優先DFとGKの間に2m以上の隙間があるか
ボール非保持最終ラインへのプレス相手DFがボールを受けてから0.5秒以内に始動
切り替え失ったら即時プレス or 守備ライン後退奪った地点が相手ゴールから25m以内かで判断

FWが迷いやすい場面: DF背後へ抜け出すタイミング。基準は「DFの体が横向きになった瞬間」に動き出す。

MF(ミッドフィルダー)の判断フロー

MFは攻守両方に関わるため、判断の量が最も多い。

フェーズ優先行動判断基準
ボール保持前向きのパスコースを探すサポートの選手が3m以内にいるか確認
ボール非保持マークかゾーンカバーかを決める近くにフリーの相手選手がいる場合はマーク優先
切り替え奪ったら前を向く、失ったらプレス3秒ルール:奪った後3秒でポゼッション確立

MFが迷いやすい場面: 相手プレスを受けた時の選択肢(前・横・後ろへのパス)。この時の基準は「プレスをかけている相手の体の向きを見て逆方向へ」。

DF(ディフェンダー)の判断フロー

フェーズ優先行動判断基準
ボール保持安全な縦パスかGKへのバックパスを選択プレスが来るまで2秒以上あるか
ボール非保持マーキング vs スペースカバーを判断ボールから遠い→スペースカバー優先
切り替え失った直後は絶対に背後を取られないGKとの距離を最低10m確保する

DFが迷いやすい場面: 1対1でいくべきかアプローチを遅らせるべきか。基準は「相手より体が自ゴール側にある場合は寄せる、背後がある場合は遅らせる」。

GK(ゴールキーパー)の判断フロー

フェーズ優先行動判断基準
ボール保持フィールドへのビルドアップパス選択最もスペースのある選手を先に確認
ボール非保持ポジショニング(ニアサイドを消す)ボールの位置に合わせてゴール前のライン上を移動
切り替え失った直後に前進して角度を消すゴール前5m以内に相手がいれば前に出る

Good / Bad 比較表(ポジション判断)

状況❌ Bad✅ Good
ボールを持った時いつも後ろへ逃げるプレスまでの時間を計算して前を見る
ボールを持っていない時ボールばかり見て止まる相手と味方の両方を視野に入れて動く
ビルドアップFWにロングボールを蹴るだけMFが降りてきて数的優位を作る
切り替え失っても全員が下がる奪った地点付近の選手が即時プレス
マーキング相手を常にマンマーク状況によってゾーンとマンを切り替える

判断遅れを改善する実践ドリル

ドリル1:3択コーリングドリル(MF向け)

  • コーチが「前・横・後ろ」を声でコールした瞬間にパス
  • 目的:視野を広げる前に判断を慣れさせる
  • 数値:10本×3セット、正確な方向へのパス成功率80%以上
  • 難易度: ★★☆

ドリル2:切り替えスプリントドリル(全ポジション)

  • ボールを失った瞬間から2秒以内にプレス到達
  • 目的:切り替え反応の自動化
  • 数値:8本×3セット、2秒以内到達率75%以上
  • 難易度: ★★★

ドリル3:1vs1の間合いドリル(DF向け)

  • 相手のドリブル開始タイミングで適切な間合いを保つ
  • 目的:体の向きで抜かれるリスクを減らす
  • 数値:10本×3セット、体の向きが横向きになったら0.3秒以内に寄せる
  • 難易度: ★★☆

ドリル4:GKポジショニングドリル

  • ボールの位置変化に合わせてゴール前を移動
  • 目的:ニアサイドを常に消すポジションを習慣化
  • 数値:コーンでゴールを再現し、15本×4セット
  • 難易度: ★☆☆

ドリル5:ゲーム形式テーマ限定練習

  • 1つのフェーズ(例:切り替え)だけに絞ってゲームを実施
  • 目的:試合に近い状況で判断を繰り返す
  • 数値:5分×3本、テーマに関する判断の成功回数を記録
  • 難易度: ★★★

時間別実践プラン(15分/30分/60分)

15分(集中する日)

  1. 自分のポジションの3フェーズを言葉で確認 3分
  2. ドリル1〜2のどちらかを実施 10分
  3. 気づきをメモする 2分

30分(標準)

  1. ウォームアップ 5分
  2. ドリル1本(ポジション別) 10分
  3. 2vs2または3vs3のミニゲーム(テーマ限定) 12分
  4. 振り返り 3分

60分(チーム練習や重点強化日)

  1. ウォームアップ 10分
  2. ポジション別ドリル2本 20分
  3. テーマ限定ゲーム形式 20分
  4. AI動画で判断シーンを確認 5分
  5. 次回課題の音声メモ 5分

AI分析での活用

AIスポーツトレーナーで試合・練習動画を撮影すると:

  • どの局面で判断を迷っているかが動画上でタイム確認できる
  • 非保持時の動きの有無を時系列で確認できる
  • 同じ状況でのプレーを複数試合で比較してパターン化

FAQ

Q
ポジションをまず覚えることと、判断を覚えることどちらが先ですか?
基本的なポジションの名称と配置は先に覚えましょう。ただし「役割を覚えた」だけでは試合で動けません。判断フローはポジション理解と並行して練習から習得するものです。
Q
試合中に判断が遅れる原因はなんですか?
主に3つあります。①事前に「こうなったらこうする」という行動フローが決まっていない、②ボールばかり見て味方・相手の動き出しが見えていない、③体が向いていない方向への判断が速くできない。練習で繰り返し状況を再現することで改善できます。
Q
ポジション変更が多く、判断基準が混乱します。
まずは1つのポジションに絞って3フェーズを整理することをすすめます。判断基準はポジションごとに異なるため、複数ポジションを同時に覚えようとすると混乱が生じます。
Q
切り替えの遅さはどうやって練習で改善できますか?
ドリル2(切り替えスプリントドリル)を週2回以上継続することが効果的です。加えて、試合動画でボールを失った瞬間から何秒で反応したかを数えて目標秒数(2秒以内)と比較することで、自分の遅れを客観視できます。
Q
フォーメーションが変わると判断基準も変わりますか?
基本的な3フェーズの考え方は同じです。ただし、担当するゾーンの位置は変わるため、新しいフォーメーションの際は配置と担当エリアを確認してから試合に臨みましょう。
Q
AI分析はポジションの判断改善に役立ちますか?
非常に有効です。自分がボールを持っていない時間帯の動きは試合中に認識しにくいですが、動画で見返すことで「止まっていた時間」「マーク対象がずれていた場面」を客観的に把握できます。

まとめ

  • 試合中の「迷い」は状況判断フローが決まっていないことが主因
  • ポジション別に「ボール保持・非保持・切り替え」の3フェーズで優先行動を事前に決める
  • Good/Bad比較表をもとに1つの修正ポイントに絞って練習を繰り返す
  • AI動画分析で「どの局面で判断が遅れているか」を数値と時系列で確認する
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