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サッカー

サッカーの試合を決める!オフザボールの動き方と3つの原則

2026.03.10
サッカーの試合を決める!オフザボールの動き方と3つの原則

サッカーでボールを持っていない時の動き(オフザボール)が勝敗を分ける。FWやMFがマークを外す動き方の原則とドリルを徹底解説。

この記事の要点

  • サッカーについて解説します。
  • オフザボールの上達には、正しいフォームと継続的な練習が重要です。
  • AI動画分析を活用することで、動き方の改善ポイントを客観的に把握できます。
この記事の結論(ポイント3点)
  • オフザボールの動きは「いつ・どこで・誰と」連動するかを意識する
  • 「プルアウェイ」や「ダイアゴナルラン」で相手の視野から消える動きが重要
  • ボール保持者だけでなく、3人目の動き(サードオブザピッチ)が決定機を生む

オフザボールとは?

オフザボール(Off the ball)とは、サッカーにおいて「ボールを持っていない状態」のことです。1試合(90分)のうち、1人の選手が実際にボールに触れている時間はわずか2〜3分と言われています。つまり、残りの87分以上はすべてオフザボールの時間であり、この時間の「動きの質」が選手の価値を決定づけます。

オフザボールの目的は、味方からパスを引き出すこと、スペースを作り出すこと、そして相手の守備ブロックを崩すことの3つに大別されます。

数値で管理するオフザボールの指標

オフザボールの質を向上させるためには、感覚だけでなく数値での振り返りが不可欠です。

指標目安となる数値解説
スプリント回数15〜25回(1試合)オフザボールの質を示す指標。無駄走りも含め、どれだけスペースに走り込んだか。
走行距離10km〜12kmMFやSBなど、運動量が求められるポジションの目安。
首振りの頻度ボールを受ける前に2〜3回周囲の状況(敵・味方・スペース)を確認するための重要な動作。
スプリント距離1回のスプリントで10m〜30m短い距離を爆発的なスピードで駆け抜け、マークを外す動き。

闇雲に走るのではなく、パスを受ける直前の「2〜3回の首振り」によって、どこにスペースがあるかを瞬時に判断し、適切なスプリントを行うことが求められます。

オフザボールの3つの基本原則

オフザボールの質を高めるためには、以下の3つの原則を常に意識する必要があります。

1. 相手の視野から消える(ブラインドサイドの活用)

相手ディフェンダーが「ボール」と「マークする相手」を同時に見られない位置(ブラインドサイド、死角)にポジショニングすることが基本です。一度ディフェンダーの視界に入ってから、背後へスッと抜け出す動きが効果的です。

2. スペースを作る、そして使う

自分がパスを受けるためだけでなく、味方のためにスペースを空ける動き(ダミーラン)も重要です。一人が相手を引き連れてスペースを作り、そこに別の味方(3人目の動き)が走り込むことで、強固な守備網を突破できます。

3. タイミングを合わせる

いくら良いスペースに走り込んでも、パスの出し手のタイミング(顔が上がっているか、蹴れる体勢か)と合わなければ意味がありません。出し手の状況を観察し、「ここだ!」という一瞬の隙を突いてスタートを切る技術が必要です。

実践で使えるオフザボールの動き方ドリル

オフザボールの動きを身につけるための5つのドリルを紹介します。

1

プルアウェイ&ミート

★☆☆ 初級

相手のマークを外し、フリーでボールを受ける感覚を掴む

左右10回 × 3セットセット間30秒

マーカー(コーン等)をディフェンダーに見立て、一度コーンに近づいてから急激にバックステップを踏んで離れ(プルアウェイ)、パスを受ける。

近づくときはゆっくり、離れるときは素早く。緩急をつけてディフェンダーを置き去りにすること。

2

ダイアゴナルラン・シュート

★★☆ 中級

斜めに走り込み、ディフェンスラインの裏を取る動き

10本 × 3セットセット間45秒

サイドからのパスに対し、中央の選手がディフェンスラインを横切るように斜め(ダイアゴナル)に走り込んでスルーパスを受け、シュートを打つ。

走り出すタイミングは、パスの出し手がボールを蹴る瞬間の「ルックアップ」に合わせること。

3

3人目の動き(サードオブザピッチ)パスワーク

★★★ 上級

直接パスを受けない「3人目」の連動性を高める

5分間連続セット間60秒

AからBへパス。Bが落としたボールに対し、CがAとBの動きを見ながらスペースへ走り込み、Aからのダイレクトパスを受ける。

Cは、AからBへのパスが出た瞬間にスタートを切り、スピードを落とさずにボールを受けること。

4

オーバーラップ&インナーラップ

★★☆ 中級

サイド攻撃における数的優位の作り方

左右10回 × 2セットセット間45秒

サイドのボール保持者に対し、後方から外側を追い越す(オーバーラップ)、または内側を追い越す(インナーラップ)動きでパスを引き出す。

ボール保持者のドリブルのコースや視線を見て、外側か内側か、最適なコースを瞬時に判断すること。

5

首振りルックアップ・ロンド

★★☆ 中級

ボールを受ける前の状況把握(情報収集)の習慣化

4対2の鳥かごを5分間セット間なし

通常の4対2のボール回しだが、ボールを受ける前に必ず「自分の背後(またはマークマン)」を振り返って確認することを義務付ける。

ボールが動いている間に首を振り、自分が次にどこへパスを出せるかを予測しておくこと。

6

ダミーラン・スプリント

★★★ 上級

味方のために意図的にスペースを空ける囮の動き

10本 × 2セットセット間60秒

FWがサイドへ全力で開くフリをしてディフェンダーを引きつけ、空いた中央のスペースにMFが飛び込んでスルーパスを受ける。

囮になるFWは、本当にパスをもらうつもりで全力でスプリントし、ディフェンダーを確実に動かすこと。

Good/Bad比較表

オフザボールの動きにおける良い例と悪い例を比較します。

ポイントGood(良い例)Bad(悪い例)
ポジショニング相手の死角(ブラインドサイド)に入り、常に背後を狙う常にボールと相手の間に立ち、足元でばかりパスを要求する
動きの緩急歩きながら状況を見極め、一瞬でトップスピードに乗る常に同じペース(ジョギング)で走り続けてしまい、マークを外せない
状況確認ボールがない時に頻繁に首を振り、周囲の情報を集めているボールだけを目で追い、自分の周囲のスペースや敵の位置を把握していない
連動性味方の動きを見て、重ならないように別のスペースへ動く味方と同じスペースに走り込んでしまい、パスコースを潰してしまう

時間別実践プラン

オフザボールの練習は、ボールを使った基礎練習と組み合わせることで効果が高まります。

15分プラン(ウォーミングアップ)

  • プルアウェイ&ミート(10分)
  • 首振りルックアップ・ロンド(5分)

30分プラン(パス&コントロールへの応用)

  • 15分プランを実施(15分)
  • 3人目の動きパスワーク(15分)

60分プラン(実戦形式での戦術理解)

  • 30分プランを実施(30分)
  • ダイアゴナルラン・シュート(15分)
  • 4対4(フリーマン入り)のミニゲーム(オフザボールの動きを評価)(15分)

AI分析の活用

オフザボールの動きは、ピッチレベルの視点からでは把握しづらいため、動画分析との相性が抜群です。AIを活用したスポーツ分析アプリを導入すれば、以下のような戦術的なフィードバックを得られます。

  • 走行データの可視化: 試合中のスプリント回数、トップスピード、総走行距離を自動計測し、オフザボールの運動量を客観的に評価します。
  • ポジショニングのヒートマップ: 自分が試合のどのエリアで多くプレーしたかを視覚的に確認し、意図したポジションを取れていたかを振り返ります。
  • 3人目の動きの検知: ゴールにつながったプレーにおいて、ボールに関与していない選手の貢献度(ダミーランやスペースメイク)をAIがハイライトします。

自分の動きがチームにどう貢献しているかをデータで理解することで、より賢く、効果的なオフザボールの動きが身につきます。

Q
足が遅いので、裏へ抜け出す動きでマークを外せません。
足の速さよりも「動き出すタイミング」と「駆け引き」が重要です。相手の死角に入ってからスタートを切る、または一度足元でもらうフリをしてから裏へ抜ける(プルアウェイ)など、相手の逆を突く動きを練習してください。初速の数歩で勝負が決まります。
Q
試合中、どこにスペースがあるか見つけられません。
ボールが自分から離れた位置にある時に、首を振って周囲を見る習慣(ルックアップ)が不足しています。ボールだけを凝視せず、「味方が次にどこへパスを出しそうか」「相手ディフェンダーの背後に空きはあるか」を常に予測しながらピッチ全体を見渡すようにしましょう。
Q
パスの出し手とタイミングが合わず、オフサイドになってしまいます。
出し手の状況をよく観察してください。出し手がボールをコントロールし、顔を上げた(ルックアップした)瞬間がスタートのサインです。出し手が下を向いている時に走り出してもパスは出てきません。アイコンタクトを取ることも重要です。
Q
3人目の動き(サードオブザピッチ)がよくわかりません。
直接パスを受ける「2人目」ではなく、その次の展開を予測して動く「3人目」の選手のことです。例えば、味方Aから味方Bへパスが出た時、自分がCとしてBがダイレクトで落とすスペースへあらかじめ走り込んでおく動きです。これができると攻撃のスピードが格段に上がります。
Q
ダミーラン(囮の動き)をする意味はありますか?自分がボールを触れないのに。
非常に大きな意味があります。あなたの全力のスプリントが相手ディフェンダーを引きつけることで、味方にシュートコースやドリブルのスペースが生まれます。チームとして得点するためには、自己犠牲を伴うダミーランが不可欠です。本気でパスを要求するフリをしないと囮になりません。
Q
スタミナがなく、試合終盤にオフザボールの動きができません。
無駄走りを減らす「動きの質」の向上が必要です。常に全力で走り回るのではなく、歩いて状況を観察する時間と、勝負所でスプリントする時間のメリハリ(緩急)をつけましょう。いつ休んで、いつ走るべきかの戦術眼を養うことがスタミナ温存に繋がります。
Q
オフザボールの動きで「パスをもらえなかった時」の心構えは?
自分が全力で走ってパスが来なかったとしても、落ち込んだり怒ったりしてはいけません。あなたのスプリントによって相手DFが引きつけられ、他の味方にスペースが生まれたはずです。自分の動きが「囮(ダミーラン)」としてチームに貢献したと考え、すぐに次のプレーの準備(リポジショニング)に移りましょう。
Q
マンツーマンディフェンス(密着マーク)を剥がすコツはありますか?
相手が激しく密着してくる場合は、一度相手の体にわざとぶつかる(コンタクトする)動きが有効です。相手に体を預けてから反発を利用して逆方向へ素早くターンすると、一瞬のスペースが生まれます。また、味方と交差する「クロス」の動きでマーカーをブロックに引っ掛けるのも効果的です。
Q
サイドバック(SB)のオフザボールの動きで重要なことは?
サイドハーフ(SH)との「縦の連携」です。SHがボールを持った時、外側をオーバーラップするか、内側をインナーラップするか、あるいは後ろでサポート(ステイ)するかを瞬時に判断します。SHの動きを見て「重ならないポジション」を取り続けることがSBのオフザボールの基本です。
Q
FWが孤立してしまう原因はオフザボールの動きにありますか?
多くの場合、そうです。前線で止まったまま(足元で待つだけ)だと、相手DFに簡単に囲まれてしまいます。FWがサイドに流れてDFを釣り出す動き(ダイアゴナルラン)や、一度中盤に降りてクサビのパスを受ける動き(ポストプレーの準備)を繰り返すことで、孤立を防ぎ攻撃の起点を作れます。

まとめ

オフザボールの質を高めるためには、以下の4つのポイントを意識してください。

  • ボールを持っていない時こそ、**頻繁に首を振って情報収集(ルックアップ)**を行う
  • 相手の死角に入り、緩急をつけた動きでマークを外す
  • ボール保持者の状況を観察し、パスの出し手とタイミングを合わせる
  • 自分がボールを受けるだけでなく、味方のためのスペースを作るダミーランを厭わない

サッカーはチームスポーツです。ボールという1つの点を追いかけるだけでなく、ピッチ全体のスペースを支配するオフザボールの動きを身につけ、試合を決定づける選手へと成長しましょう。

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