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サッカー

サッカーの試合で後半走れない原因と対策|スタミナ切れを防ぐ科学的トレーニング

2026.02.20
サッカーの試合で後半走れない原因と対策|スタミナ切れを防ぐ科学的トレーニング

サッカーの試合後半にスタミナ切れで走れなくなる原因を科学的に分析。グリコーゲン枯渇、無駄な動き、反復スプリント能力の鍛え方を解説。

【結論】後半走れないのは「持久力不足」だけが原因ではない
  1. グリコーゲン枯渇:筋肉のエネルギーが後半に尽きている(栄養で改善可能)
  2. 無駄な動きが多い:体力を浪費する非効率な走り方・守備姿勢がある
  3. 反復スプリント能力の不足:長距離走ではなく、ダッシュの繰り返し耐性がない
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✅ この記事で得られる知識
  • ✓ サッカーの試合中に消費されるエネルギーの仕組み(グリコーゲン枯渇理論)
  • ✓ 持久力・反復スプリント能力・筋持久力の3種類のスタミナの違い
  • ✓ 「走れない」を「走れる」に変えるトレーニングメニュー
  • ✓ 試合前日〜当日の栄養・水分補給の具体的プラン

「前半は動けるのに、後半になるとスプリントできない」「最後の15分で足が止まって失点する」——試合後半のスタミナ切れは、選手個人だけでなくチーム全体のパフォーマンスに直結する深刻な問題です。

しかし「もっと走り込みをしろ」という従来のアドバイスは半分正しく半分間違いです。サッカーに必要なのは「マラソンの体力」ではなく「ダッシュを90分間繰り返す能力」です。

サッカーのスタミナを科学的に分解する

サッカーの試合中に必要な「スタミナ」は、実は3つの異なる体力要素で構成されています。

体力要素不足するとどうなるか主なトレーニング方法
全身持久力(有酸素)後半に全体的な運動量が落ちるジョギング・テンポラン
反復スプリント能力(無酸素)スプリントの回数が減り、ダッシュの速さが落ちるインターバルトレーニング
筋持久力息は平気なのに足が動かなくなる筋力トレーニング(中負荷×高回数)

なぜ長距離走だけではダメなのか

サッカーの90分間で選手は平均10〜13km走りますが、そのうちスプリント(全力ダッシュ)は200〜300m程度です。つまり98%は低〜中強度の移動で、残り2%の全力ダッシュが試合を決めます

長距離走(LSD)は全身持久力を鍛えますが、この「2%のスプリント」を後半まで維持する能力は別のトレーニングが必要です。


原因1:グリコーゲン枯渇

グリコーゲンとは

筋肉のエネルギー源である筋グリコーゲンは、試合後半に大幅に減少します。研究によると、試合の後半には前半に比べてグリコーゲン量が30〜40%減少し、これが直接的に筋出力の低下を引き起こします。

栄養戦略で対策する

🍝 試合前日〜当日の栄養プラン

  • 試合2日前〜前日糖質を多めの食事(パスタ・うどん・米・パン)。グリコーゲンを筋肉に貯蔵する「カーボローディング」
  • 試合当日の朝試合3時間前に食事完了。消化の良い糖質(おにぎり・バナナ)が基本
  • ハーフタイム吸収の早い糖質を補給(スポーツドリンク・エネルギーゼリー・バナナ半分)
  • 試合中水分補給は15〜20分ごと。スポーツドリンクを少量ずつ

原因2:無駄な動きによるエネルギーの浪費

「頑張って走っている」のに後半バテる選手は、無駄な走りが多い可能性があります。

無駄な動きの具体例

無駄な動きなぜエネルギーを浪費するか改善方法
ボールに寄ってしまう自分のカバースペースを空けて往復するポジショニングを守り、ボールが来る場所で待つ
守備時に腰を落としすぎる太もも前側に過度な負荷がかかり疲労が蓄積腰の高さは膝が軽く曲がる程度。深く落としすぎない
スプリントのタイミングが悪い無駄な場面で全力ダッシュし、必要な場面で走れない「いつ走るか」の戦術理解を深める
力んだランニングフォーム肩や腕に力みがあるとエネルギー効率が悪化リラックスして走る意識。肩を下げ、腕を自然に振る

原因3:反復スプリント能力の不足

反復スプリント能力(RSA)とは

Repeated Sprint Ability(RSA)= 短い休息を挟んで全力ダッシュを繰り返す能力。サッカーでは「30秒ジョグして5秒スプリント」のサイクルが試合中に何十回も繰り返されます。

長距離走(LSD)では鍛えられない能力であり、専用のインターバルトレーニングが必要です。


トレーニングメニュー

メニュー1:HIITインターバル(週2回・20分)

⚡ サッカー特化型HIITプロトコル

セット1(全身持久力): 1分間の高強度ラン → 1分間のジョグ × 6セット

セット2(反復スプリント): 20m全力ダッシュ → 30秒歩き × 10本

セット3(方向転換スプリント): 10mダッシュ → 方向転換 → 10mダッシュ × 8本(休憩40秒)

ポイント: セット2と3が試合の「ダッシュ→休憩→ダッシュ」に最も近いトレーニング

メニュー2:試合形式で体力を鍛える

純粋なフィジカルトレーニングだけでなく、**ミニゲーム(3対3、4対4)**もスタミナ強化に非常に効果的です。

  • 狭いコートでのミニゲーム → 運動量が多く、休む暇がない
  • タッチ制限(2タッチ以内)を追加 → スプリントの頻度が増える
  • 7分×3セット(間に1分休憩)で実施

メニュー3:筋持久力トレーニング(週2回・15分)

「息は大丈夫なのに足が動かない」場合は筋持久力が不足しています。

種目やり方セット
スクワット自重で深く(太ももが水平以下)20回 × 3セット
ランジ前後に大きく踏み込む15回(各足)× 2セット
カーフレイズ踵を上げ下げ(ゆっくり)30回 × 3セット
ケトルベルスイング下半身の爆発力と持久力15回 × 3セット

リカバリー戦略(試合翌日までの過ごし方)

トレーニングと同等に重要なのが回復です。

練習後のルーティン

  1. 練習直後(30分以内): バナナ + 牛乳(糖質 + タンパク質で筋肉の回復を促進)
  2. ストレッチ(15分): 静的ストレッチで血流を促進し、疲労物質の排出を助ける
  3. 入浴: 交代浴(温→冷→温)が疲労回復に効果的
  4. 睡眠: 最低7〜8時間。成長ホルモンの分泌を最大化

AI分析の活用: 試合の動画をAIスポーツトレーナーで確認すると、前半と後半でフォームがどう変化しているかを比較できます。「後半になると腰が浮いている」「スプリント時の腕振りが小さくなっている」など、疲労による動きの変化を映像で確認し、改善すべきポイントを特定できます。


FAQ:サッカーのスタミナに関するよくある質問

Q
走り込み(長距離走)はやらなくていいのですか?
やらなくていいわけではありません。全身持久力のベースを作る上でジョギングは有効です。ただし、サッカーのスタミナ=長距離の持久力ではないため、ジョグだけでは不十分です。理想的な配分は週のトレーニングの60%をサッカー特化型インターバル、40%を有酸素ベーストレーニングにすること。長距離走は月に1〜2回程度触れる程度で十分です。
Q
試合中に体力を温存する方法はありますか?
あります。戦術的な体力の使い方を意識しましょう。①歩く場面と走る場面を明確に分ける(攻守の切り替え時のみスプリント)、②ボールが逆サイドにある時はポジション調整の歩きにする、③無駄なプレスをかけない(プレスする場面と追わない場面を判断する)。プロ選手でも試合中の歩行は走行距離の約4割を占めます。全部走る必要はありません。

まとめ:後半走れるようになる3つの鉄則

  1. インターバルトレーニングでサッカー特有の「ダッシュの繰り返し」に強くなる
  2. 栄養戦略(試合前のカーボローディング+ハーフタイムの糖質補給)でエネルギー切れを防ぐ
  3. 無駄な動きを減らし、必要な場面で全力を出せる戦術理解を深める

「もっと走れ」ではなく「正しく走れ」が正解です。

📅 最終更新: 2026年2月 | 記事の内容は定期的に見直しています

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