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野球

球速アップトレーニング|科学的に速いボールを投げる方法

2026.01.22
球速アップトレーニング|科学的に速いボールを投げる方法

野球で球速を上げる方法を科学的に解説。フォーム改善、トレーニングメニュー、注意点まで、球速アップに必要な全てを紹介します。

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この記事は「野球練習メニュー完全ガイド」の一部です

球速アップは多くの投手の夢です。この記事は、投球・打撃・守備を網羅した完全ガイドの個別詳細記事として執筆されています。

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📌 この記事の結論

球速アップの鍵は「下半身の力を効率よく腕に伝えること」です。ドライブラインベースボールの研究では、球速の約50-55%は下半身から生まれることが分かっています。本記事では、フォーム改善とトレーニングの両面から、科学的に球速を上げる方法を解説します。

球速を決める3つの要素

1. 下半身のパワー(50-55%)

骨盤の回転速度、踏み込み脚の強さが球速の土台です。

2. 体幹の回旋力(25-30%)

腰から肩への力の伝達(Hip-Shoulder Separation)が重要です。

3. 腕の振り&リリース(20-25%)

最後に腕が鞭のようにしなり、ボールに力を伝えます。

要素貢献度改善アプローチ
下半身のパワー50-55%スクワット、デッドリフト等
体幹の回旋力25-30%メディシンボール回旋
腕の振り・リリース20-25%フォーム修正、柔軟性

球速アップのためのトレーニング

下半身強化メニュー

種目回数セット頻度
スクワット8-10回3-4週2回
デッドリフト6-8回3週2回
フロントランジ各脚10回3週2-3回
ボックスジャンプ6-8回3週2回

体幹回旋メニュー

種目回数セット
メディシンボール回旋投げ(壁)各方向8回3
ケーブルローテーション各方向10回3
ロシアンツイスト左右20回3

投球系トレーニング

ウェイテッドボール(重い球)練習:

  • 180-200gの重い球: 10球×2セット(パワー養成)
  • 通常のボール: 15球×2セット(感覚調整)
  • 100-120gの軽い球: 10球×2セット(スピード養成)

フォームで球速を上げる

1. Hip-Shoulder Separationを大きくする

腰と肩の回転差が大きいほど、「捻り」のエネルギーが生まれます。

目標値: 50-60°(MLBトップ投手の平均)

2. Extension(前方到達距離)を伸ばす

リリースをより打者寄りで行うことで、体感速度が上がります。

目標値: 1.8-2.1m

3. Stride Lengthを最適化する

踏み込みの距離が短すぎると下半身を活かせず、長すぎるとバランスを崩します。

目標値: 身長の80-90%

🔬 MLBトップ投手の参考データ

  • 最高球速: 155-165km/h
  • Hip-Shoulder Separation: 50-60°
  • Stride Length: 身長比85-92%
  • Extension: 1.9-2.1m
※ MLB Statcast平均データより範囲を算出

球速アップの注意点

ケガ予防が最優先

球速を追求するあまり、肩・肘を壊しては元も子もありません。

守るべきルール:

  • 週の投球数を管理(成長期は特に注意)
  • 痛みがあったら即休む
  • 柔軟性を維持する
  • ウォームアップを十分に

急激な変化を求めない

フォーム改善は1つずつ取り組むのが原則です。急に全てを変えるとケガのリスクが高まります。


AI動画分析でフォームをチェック

自分のフォームの数値は、自分では測れません。AIスポーツトレーナーアプリで動画を分析すれば、Hip-Shoulder SeparationExtensionを確認できます。


FAQ:球速アップトレーニングに関するよくある質問

Q
球速はどのくらいまで上がる可能性がありますか?
個人差が大きいですが、高校生では1年で5-10km/h向上した例もあります。成人でも3-5km/h程度は現実的な目標です。ただし、遺伝的な上限もあるため、数字にとらわれすぎないことが重要です。
Q
筋トレは何歳から始めていいですか?
自重トレーニング(スクワット、ランジなど)は小学校高学年から可能です。ウェイトを使ったトレーニングは中学生後半〜高校生から、専門家の指導のもとで始めるのがおすすめです。成長期はケガのリスクが高いので慎重に。
Q
遠投は球速アップに効果がありますか?
はい、効果があります。遠投は全身を使って投げる感覚を養うのに最適です。ただし、投げすぎは禁物。週2-3回、70-90mを10-15球程度が目安です。距離より「全身で投げる」意識を持つことが重要です。
Q
球速とコントロール、どちらを優先すべき?
基本はコントロールが先です。いくら速くても打者に当てられなければ意味がありません。まずストライクを安定して取れるようになり、その上で球速を上げていくのが理想的な順序です。

まとめ:球速アップの3つのポイント

  1. 下半身強化が最優先(球速の50-55%を占める)
  2. フォームの効率化で力を無駄なく伝える
  3. ケガ予防を常に意識する

「できている」の判断基準

  • 球速で判断:目標球速に近づいている(例:130km/h→135km/h)
  • キレで判断:打者が振り遅れる/空振りする頻度が増えている
  • 体の使い方で判断:下半身から力が伝わっている感覚がある
  • 疲労感で判断:腕だけでなく全身を使っている感覚がある

自分では確認が難しい点

  • Hip-Shoulder Separation(腰と肩の分離)の角度
  • 踏み込み足の接地タイミング
  • 腕のしなり具合とリリースポイント
  • キネティックシーケンス(力の伝達順序)
→ AI動画分析なら、これらを数値で確認できます

参考動画で「お手本」を確認する

📅 最終更新: 2026年1月 | 記事の内容は定期的に見直しています

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