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慣性モーメント (Moment of Inertia)
回転のしにくさ(回しにくさ、止めにくさ)を表す物理量。回転軸から質量までの距離が遠いほど慣性モーメントは大きく(回りにくく)なり、近いほど小さく(回りやすく)なる。
慣性モーメント(Moment of Inertia)とは
回転運動における「質量(重さ)」のようなものです。 「重いものは動かしにくい」のと同様に、「慣性モーメントが大きいものは回しにくい(そして一度回ると止めにくい)」という性質があります。
スポーツ動作のメカニズム
回転速度を上げたい時
慣性モーメントを小さくします。
- フィギュアスケートのスピン: 広げていた腕を胸の前で組む(軸に近づける)ことで、急激に回転スピードが上がります。
- バッティング: スイングの始動では、バットを体の近くに通す(インサイド・アウト)ことで慣性モーメントを小さくし、素早く加速させます。
パワー(インパクト)を強めたい時
慣性モーメントを大きくします。
- インパクトの瞬間: バットやラケット、腕を体から遠い位置(軸から遠い位置)に持っていくことで、大きな回転エネルギーを対象物にぶつけます。
- 綱渡りの棒: 長い棒を持つと慣性モーメントが大きくなり、急な回転(落下)が起こりにくくなるため、バランスが取りやすくなります。
効率的なスイングとは
- 始動: 小さく回る(慣性モーメント小 → 加速しやすい)
- インパクト: 大きく回る(慣性モーメント大 + 加速した速度 → 大きな衝撃力)
この変化をスムーズに行うことが、キレのある動作の正体です。