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野球のイップスを克服する!投げられない原因と3つの改善ステップ

2026.02.18
野球のイップスを克服する!投げられない原因と3つの改善ステップ

「ボールを投げるのが怖い」「近距離の送球が暴投になる」。それはイップスかもしれません。技術的な原因と心理的な原因の両面からアプローチし、段階的にスローイングを修正する3つのステップを解説します。

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この記事は「野球スローイング完全ガイド」の一部です

イップスは決して「不治の病」ではありません。正しい手順でリハビリを行えば、以前よりも良いフォームで投げられるようになります。

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📌 この記事の結論

イップスの最大の原因は「暴投への恐怖心」による筋肉の硬直です。克服への近道は、投げる動作を分解し、「相手に届かせる」という目的を一時的に捨てること。まずはネットスローで指先の感覚を取り戻し、自信を積み重ねることから始めましょう。

イップスとは何か?定義とメカニズム

イップスの正体

イップスとは、精神的なプレッシャーや過去の失敗体験が引き金となり、筋肉が一時的に硬直・痙攣し、思い通りの動作ができなくなる運動障害である。

特に野球の送球において多く見られ、「長い距離は投げられるのに、塁間の短い距離が投げられない」「キャッチボールで相手の足元に叩きつけてしまう」といった症状が特徴です。

技術的な原因とメンタル的な原因

イップスは「メンタルが弱いからなる」と誤解されがちですが、技術的なエラーがきっかけになることも多くあります。

  • 技術的要因: リリースポイントのズレ、手首の使いすぎ(こねる動作)、肘が下がるフォーム
  • メンタル要因: 「また暴投するかも」という予期不安、監督やチームメイトの視線

この2つが負のループ(技術ミス→不安→さらに筋肉硬直→ミス)を生み出します。断ち切るには、どちらか一方ではなく両面からのアプローチが必要です。


1. 克服ステップ1:指先の感覚を取り戻す

まずは「相手に投げる」ことをやめ、「自分の指先の感覚」に集中します。

仰向けスナップスロー

目的: 重力を使わずに、手首と指先だけの純粋なリリース感覚を養う。

手順:

  1. 地面に仰向けに寝転がる。
  2. 肘を肩のラインに合わせて床につける。
  3. 手首のスナップだけでボールを真上に投げる。
  4. 落ちてきたボールをそのまま捕球する。

メニュー目安:

  • 回数: 30球 × 3セット
  • ポイント: ボールに綺麗なバックスピンをかけ、同じ位置に落ちてくるようにする。

ネットスロー(至近距離)

目的: 「暴投」という概念がない環境で、腕を振る恐怖を消す。

手順:

  1. ネットから2〜3メートルの距離に立つ。
  2. 全力ではなく、5〜6割の力でネットに向かって投げる。
  3. 狙う場所を一点に絞らず、「ネットのあの辺り」と漠然と投げる。

メニュー目安:

  • 回数: 50球 × 2セット
  • 注意点: フォーム(特に肘の高さ)だけを意識する。

2. 克服ステップ2:フォームの再構築

イップスの選手は、無意識に「置きにいく(手先でコントロールしようとする)」投げ方になっています。これを「体を使って投げる」フォームに戻します。

肘上げ体操(トップの確認)

目的: 肘が下がる(アーム投げ)のを防ぎ、正しいトップの位置を体に覚えさせる。

手順:

  1. ボールを持ち、トップの位置(頭の後ろ)にセットする。
  2. 反対の手で投げる側の肘を軽く支える。
  3. その状態から、肘を支点にして前腕だけを振る動作を繰り返す。

遠投(山なりボール)

目的: 腕を大きく振る感覚を取り戻す。

イップスは短い距離で発症しやすいです。逆に遠い距離で、大きく山なりのボールを投げる時は、手先でのコントロールができないため、自然と体全体を使った投げ方になります。

メニュー目安:

  • 距離: 40〜50メートル
  • 軌道: フライを上げるような高い軌道
  • 意識: 相手の胸ではなく、「相手の上空」を目がけて投げる。

スローイングフォームのGood/Bad比較

チェック項目❌ イップスになりがちな動作 (Bad)✅ 改善されたフォーム (Good)
リリースの瞬間手首をこねて、押し出すように投げている指先でボールを「切る」感覚で弾いている
肘の高さ肩より下がっている(恐怖で縮こまる)両肩を結んだラインより上がっている
視線相手の足元や地面を見てしまう相手の帽子や胸元をしっかり見ている

3. 克服ステップ3:実戦復帰へのメンタル調整

ネットスローや遠投ができるようになったら、いよいよ相手とのキャッチボールです。ここで焦らないことが重要です。

「ワンバウンドOK」ルール

キャッチボールの相手に事前に伝えておきます。「今日は全部ワンバウンドで投げるから」と宣言してください。 「相手の胸に投げなければならない」というプレッシャーを消すことが目的です。

距離を変えるドリル

同じ距離で投げ続けると、距離感が固定されて怖くなることがあります。 1球ごとに一歩下がる、あるいは一歩近づくなどして、常に目測を変えながら投げます。脳に「距離の固定観念」を作らせないための工夫です。


4. 【症状別】イップス克服実践プラン

⏱️ 軽度(たまに暴投する)

  • 毎日のルーティン: 仰向けスナップスロー 30球
  • 練習: キャッチボール前の遠投を多めに行う
  • 意識: 7割の力でフォーム重視

⏱️ 中度(短い距離が怖い)

  • 毎日のルーティン: ネットスロー 50球
  • 練習: キャッチボールはワンバウンドから開始
  • 禁止事項: 無理に速い球を投げない

⏱️ 重度(ボールが手から離れない)

  • 毎日のルーティン: シャドーピッチング(タオルのみ)
  • 練習: テニスボールやスポンジボールを使用する
  • アプローチ: 野球以外のボール遊び(ドッジボール投げなど)で「投げる」感覚をリセットする

自分の「投げ方」を客観視しよう

イップスの選手は、自分がどう投げているか分からなくなっていることが多いです。「肘が下がっているよ」と言われても、自分では上げているつもりだったりします。

AIフォーム分析アプリを使えば、自分の投球フォームを撮影するだけで、肘の角度やリリースの位置を客観的な数値で見ることができます。 「感覚」と「現実」のズレを修正することが、イップス克服の第一歩です。


よくある質問(FAQ)

Q
イップスはどれくらいの期間で治りますか?
個人差が大きいですが、焦りは禁物です。早い人で1ヶ月、長いと半年以上かかることもあります。「今日中に治そう」とせず、「昨日の自分より1球でも指にかかればOK」とスモールステップで進めてください。
Q
サイドスローに変えた方がいいですか?
フォーム変更は一つの有効な手段です。腕の角度を変えることで、脳が「新しい動作」と認識し、イップスの回路を回避できることがあります。ただし、根本的な体の使い方が悪い場合は、新しいフォームでも再発する可能性があるため、基礎練習との併用をお勧めします。
Q
試合で投げるのが怖いです。どうすれば?
監督やコーチに正直に状況を話し、一時的に守備位置を変えてもらう(外野など)ことも勇気ある決断です。試合での失敗体験は症状を悪化させるため、練習で自信がつくまでは無理に試合に出ない選択も必要です。
Q
指にかかる感覚が分かりません。
大きめのボール(ソフトボールなど)や、重いボールを使ってキャッチボールをしてみてください。ボールの重みを感じることで、手先ではなく指全体で押し出す感覚が掴みやすくなります。

まとめ:イップスは「進化の過程」である

イップスになる選手は、真面目で、誰よりも野球に向き合ってきた選手が多いです。 これを乗り越えた時、あなたは以前よりも技術的にも精神的にも強い選手になれます。 一人で悩まず、AIや正しい理論を頼りながら、一歩ずつ前に進んでいきましょう。

📅 最終更新: 2026年2月 | 記事の内容は定期的に見直しています

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