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【完全版】野球肩を予防する「ゼロポジション」理論|科学的トレーニングで投球障害ゼロを目指す

2026.02.09
【完全版】野球肩を予防する「ゼロポジション」理論|科学的トレーニングで投球障害ゼロを目指す

野球肩(投球障害)の原因と予防法を科学的に解説。肩に負担がかからない「ゼロポジション」の習得法、インピンジメント症候群の回避、ローテーターカフ強化、肩甲骨ストレッチまで完全網羅。AI動画分析で肘下がりを検知し、怪我なく球速を伸ばす方法。

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この記事は「野球練習メニュー完全ガイド」の一部です

怪我の予防も練習の一部です。この記事は、投球・打撃・守備を網羅した完全ガイドの個別詳細記事として執筆されています。

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⚾ 野球肩予防の完全ガイド
怪我なく球速を伸ばす科学的アプローチ
  • 野球肩の原因と5つの症状を解説
  • 「ゼロポジション」で肩を守る理論
  • ローテーターカフ強化トレーニング8種
  • 肩甲骨ストレッチ10選
  • AI動画分析で「肘下がり」を早期発見

「肩が痛いから休む」→「治ったから投げる」→「また痛くなる」。この無限ループに陥っている選手は、フォームの構造に問題がある可能性が高いです。野球肩の多くは「投げすぎ」だけでなく、肩甲骨と上腕骨の角度のズレから生じます。この記事では、科学的根拠に基づいた野球肩予防法を完全解説します。


野球肩とは?|原因と5つの主な症状

野球肩の定義

野球肩とは、投球動作の繰り返しによって肩関節に発生する障害の総称です。正式には「投球障害肩」と呼ばれ、以下のような疾患が含まれます。

野球肩に含まれる主な疾患

腱板損傷(ローテーターカフ損傷)

肩を安定させる4つの筋肉の腱が損傷。投球時や腕を上げる時に痛む。

インピンジメント症候群

腕を上げる際に骨と骨が衝突し、腱や滑液包が挟まれて炎症。

関節唇損傷(SLAP損傷)

肩関節のクッションである関節唇が裂ける。投球時に引っかかる感覚。

上腕二頭筋腱炎

力こぶを作る筋肉の腱が炎症。肩の前面に痛み。

野球肩の5つの主な症状

🚨 こんな症状があったら要注意

1.
投球時の痛み

特にテイクバック〜リリースの間で痛む

2.
腕を上げるときの痛み

特定の角度(60-120°)で痛みや引っかかり

3.
夜間痛

寝ている時に肩が痛んで目が覚める

4.
可動域の低下

腕が以前より上がらない、回しにくい

5.
球速・コントロールの低下

無意識に肩をかばって投げている


ゼロポジションとは?|肩に負担がかからない角度

ゼロポジションの定義

**ゼロポジション(Zero Position)**とは、肩関節が最も安定し、筋肉や靭帯に負担がかからない角度のことです。

ゼロポジションの特徴

解剖学的定義

肩甲骨の棘(背中の出っ張り)と上腕骨(二の腕の骨)の軸が一直線になるポジション

実際の角度

腕を約130〜140度挙上した状態。手を頭の後ろで組んだときの肘の角度に近い。

なぜ負担がかからないのか
  • ローテーターカフ(インナーマッスル)の張力が均等になる
  • 骨と骨が衝突しない(インピンジメントが起きない)
  • 肩関節が最も安定した状態

ゼロポジションでの投球

✅ ゼロポジションで投げると…

  • 肩への負担が最小限
  • インピンジメントが起きない
  • 怪我のリスクが大幅に減少
  • 力が効率的にボールに伝わる
  • 長く投手を続けられる

野球肩の2大原因|肘下がりと手投げ

なぜゼロポジションからズレてしまうのでしょうか?主な原因は2つあります。

1. 肘下がり

❌ 肘下がりの問題点

原因: 疲労、筋力不足、柔軟性不足、間違ったフォーム

なぜ危険か:

  • 肩関節の上部が衝突しやすくなる(インピンジメント)
  • 腱板に過度なストレスがかかる
  • 球速が落ちるため、無理に力を入れる悪循環

2. ハイパーアングレーション(過度な背中側への引き)

❌ ハイパーアングレーションの問題点

原因: 胸郭が硬いのに無理に胸を張ろうとする

なぜ危険か:

  • 腕だけを背中側に引きすぎる
  • 肩の前方が引き伸ばされて損傷する
  • 関節唇損傷のリスクが上がる

3. 手投げ(下半身を使えていない)

❌ 手投げの問題点

原因: 下半身の使い方が分からない、股関節の柔軟性不足

なぜ危険か:

  • 腕だけで投げるため肩への負担が集中
  • 本来下半身が生み出すべき力を肩で補おうとする
  • 球速も上がらず、怪我のリスクも高い

ローテーターカフとは?|肩を守る4つの筋肉

ローテーターカフ(回旋筋腱板)の構成

🏋️ ローテーターカフを構成する4つの筋肉

① 棘上筋(きょくじょうきん)

腕を横に上げる動作。最も損傷しやすい

② 棘下筋(きょくかきん)

腕を外に回す動作(外旋)。投球のフォロースルーで使用。

③ 小円筋(しょうえんきん)

棘下筋と同様、外旋を補助。

④ 肩甲下筋(けんこうかきん)

腕を内に回す動作(内旋)。投球のリリースで使用。

ローテーターカフ強化トレーニング8種

💪 ローテーターカフ強化メニュー

軽い負荷で丁寧に行うこと(ペットボトル500ml〜1kg程度)

① サイドライイング・エクスターナルローテーション

横向きに寝て、肘を90°に曲げ、ダンベルを持って腕を外に回す。15回×3セット

② スタンディング・インターナルローテーション

チューブを使って腕を内側に回す。15回×3セット

③ プローン Y/T/W レイズ

うつ伏せで腕をY/T/Wの形に上げる。各10回×2セット

④ エンプティカン・エクササイズ

親指を下に向けて腕を斜め前に上げる。棘上筋を鍛える。15回×3セット

⑤ 90/90 エクスターナルローテーション

肘を肩の高さに上げ、90°に曲げた状態で外旋。15回×3セット

⑥ フェイスプル

チューブを顔に向かって引く。肩甲骨も同時に鍛えられる。15回×3セット

⑦ スリーパーストレッチ

横向きに寝て、下の腕を内旋方向にストレッチ。30秒×3セット

⑧ クロスボディストレッチ

腕を体の前でクロスさせてストレッチ。30秒×3セット


肩甲骨の柔軟性と安定性|野球肩予防の鍵

肩甲骨が重要な理由

肩甲骨の動きが悪いと、肩関節に過度な負担がかかり、ゼロポジションが崩れる原因になります。

🦴 肩甲骨と肩関節の関係

  • 肩甲骨と上腕骨は2:1の比率で連動して動く(肩甲上腕リズム)
  • 肩甲骨が固いと、この連動が崩れて肩に負担がかかる
  • 肩甲骨周りの筋肉が弱いと、投球時に安定しない

肩甲骨ストレッチ10選

🧘 肩甲骨ストレッチメニュー

毎日10分、投球前と投球後に行う

① 肩甲骨回し

両肩を大きく前後に回す×各20回

② 肩甲骨寄せ(リトラクション)

肩甲骨を背骨に向かって寄せる×10秒×5回

③ 肩甲骨広げ(プロトラクション)

肩甲骨を前に広げる×10秒×5回

④ ウォールスライド

壁に背をつけて腕を上下スライド×15回

⑤ キャット&カウ

胸椎の柔軟性向上×10回

⑥ スレッドザニードル

胸椎の回旋ストレッチ×左右各10回

⑦ ドアフレーム・ストレッチ

大胸筋を伸ばす×30秒×左右各3回

⑧ ラットストレッチ

広背筋を伸ばす×30秒×左右各2回

⑨ チューブ・プルアパート

肩甲骨を寄せるトレーニング×20回

⑩ YTWL レイズ

肩甲骨の安定性向上×各10回


投球数と休養の目安

年代別投球数ガイドライン

投球数の目安(1日/1週間)

年代1日の上限週間上限休養日
小学生(7-10歳)50球100球週2日以上
小学生(11-12歳)75球150球週2日以上
中学生(13-14歳)100球200球週1日以上
高校生(15-18歳)100-120球300球週1日以上

※ 日本高野連の投球数制限(1週間500球)も参照


AI動画分析で「予兆」を見つける

痛みが出てからでは遅すぎます。AIスポーツトレーナーは、痛みが出る前の「フォームの崩れ」を検知します。

📉 肘位置アラート

リリース直前の肘の高さが、平常時より2cm下がるとアラートを表示。「疲労のサイン」を見逃しません。

👐 MER(最大外旋)角

腕が最大にしなる角度。ここが大きすぎると靭帯損傷リスク大、小さすぎると球速不足。適正範囲をチェック。

🌪 体幹の傾き

肘を上げるために無理に体を傾けていないか(代償動作)を検出。

AIが検出するフォームの問題(Good vs Bad)

チェック項目危険なフォーム (Bad)✅ 理想のフォーム (Good)
リリース時の肘肘が肩より下がっている
(インピンジメントの原因)
両肩を結ぶラインより肘が高い
(ゼロポジション維持)
胸郭の向き早く打者側に開いてしまう
(開きが早い)
着地まで捕手に背中を見せている
(壁ができている)
体幹の傾き過度にグラブ側に傾けて肘を上げている
(代償動作)
背骨のラインが安定している
アームパス(腕の軌道)背中側に入りすぎている
(ハイパーアングレーション)
肩甲骨面上でスムーズに回る

予防のための日常ルーティン

練習前のウォームアップ(15分)

🔥 投球前ルーティン

  1. 軽いジョギング(5分)
  2. 肩甲骨ストレッチ(5分)
  3. ローテーターカフのアクティベーション(3分)
  4. 軽いキャッチボール(近距離から始める)

練習後のクールダウン(10分)

❄️ 投球後ルーティン

  1. 軽いジョギングまたはウォーキング(3分)
  2. 肩甲骨・肩周りのストレッチ(5分)
  3. アイシング(15-20分)※投球量が多い場合

FAQ:野球肩予防に関するよくある質問

Q
野球肩になったらすぐ病院に行くべき?
投球時に痛みがある場合は、まず投球を中止し、整形外科を受診してください。早期発見・早期治療が完治への近道です。我慢して投げ続けると悪化します。
Q
アイシングは毎回必要?
投球量が多い場合や、少しでも違和感がある場合はアイシングを推奨します。15-20分程度、氷のう等で冷やしてください。予防的に行うのも効果的です。
Q
ゼロポジションはどうやって身につける?
まずは鏡や動画で自分の投球フォームを確認しましょう。腕を上げた時に肘が肩より低くなっていないかチェック。股関節と肩甲骨の柔軟性を高めることでゼロポジションが取りやすくなります。
Q
ローテーターカフは毎日鍛えるべき?
軽い負荷であれば毎日行っても問題ありません。ただし、痛みがある場合は中止してください。週3-4回を目安に継続することが大切です。
Q
どんなスマホでもAI分析できますか?
はい、iPhone・Android問わず、一般的なスマートフォンで撮影した動画を分析できます。横向きで全身が映るように撮影してください。
Q
シーズン中とオフシーズンで予防法は変わる?
シーズン中は投球数管理とストレッチ・アイシングを重視。オフシーズンはローテーターカフ強化と肩甲骨の可動域拡大に時間をかけましょう。
Q
筋トレで重い負荷をかけてもいい?
ローテーターカフのトレーニングは軽い負荷(500ml〜1kgのダンベル)で丁寧に行うのが基本です。重い負荷は逆に怪我のリスクを高めます。下半身と体幹は比較的重い負荷でもOKです。

まとめ:予防こそ最強の強化法

野球肩予防の3つの柱

  1. 1. ゼロポジションの維持:肘下がりを防ぎ、肩に負担がかからない角度で投げる
  2. 2. ローテーターカフ強化:軽い負荷で丁寧にインナーマッスルを鍛える
  3. 3. 肩甲骨の柔軟性と安定性:毎日のストレッチで可動域を維持

怪我で練習できない1ヶ月は、ライバルに置いていかれる1ヶ月です。逆に言えば、怪我さえしなければ、成長のチャンスは無限にあります。AI解析を「健康診断」のように使い、ゼロポジションを維持し続けてください。

📅 最終更新: 2026年2月 | 記事の内容は定期的に見直しています

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